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亜人ちゃんは語りたい

今季終了第1弾。おお、ほんわか終わった。
原作未読。どういう展開になるんだろうかと思ったけど、存外当たり前のアプローチで物語が終わった。まあ本作の場合は「当たり前」は「安心」に連なる要素なので悪いことではない。最終話で先生がはっきり言っていたように「生徒は生徒。恋愛感情は難しい」というスタンスは色々な意味で焦らずにこの空間を眺めていられる…サキュバスの先生とはくっついてもいいんじゃないかな、と思ったりはするけども。
学園物で「生徒個々のコンプレックスにテーマを当てて、それを軸に話を進める」というのはテンプレートではあるが、そこにあからさまにファンタジーの存在を日常にぶっこんで来たのが本作の発明なんだろうな。こういうのを見ると「社会制度は?倫理規定は?ほかの亜人の存在や社会認知度は?歴史的な経緯は?」という方により強く惹かれてしまうのは自分の悪い癖だけど、それを考えるのは非常に楽しい。そういう意味では、あの大学の同僚と同じ発想なんだろうな、自分は。
ともあれ作品としては「安心して元気な女の子を眺めていられる水槽」みたいなものだったので、仮に二期があれば続いてみさせてもらう予定。

異世界落語(1)

異世界落語 1 (ヒーロー文庫)

異世界落語 1 (ヒーロー文庫)

本屋に寄ると、新刊用の場所整理としていつものように何らかの本を並べてあったが、そこに突っ込まれていたのがこれの2巻。まあ正直「異世界転生+ファンタジーには似つかわしくない職業」の組み合わせは食傷気味という言葉すら食傷気味だけども、ちょっとタイトルに惹かれるところがあって1巻を買って読んでみた。
だけど内容を読む前に、本の紙質の悪さが気になって仕方なかった。もっときれいな紙を使えなかったのか、紙代ですらケチるくらいにラノベ業界は薄利多売なのか…。悩ましい。
ということで、ひどい話ではなかったけど「落語家を連れてくる」というところ以上の発展性は厳しかったのかなあというのが正直なところ。「日本語の落語」という設定を使うために、異世界物なのにひたすら日本という世界に寄せてしまっているのも残念。二巻を出す程度には売れているのだと思うけど、ちょっとこれは続きを読むには厳しいかなあ。

ガルパン大洗ツアー:初日

友人らに軽い気持ちで「大洗でガルパンツアーで、ついでに本場のアンコウ鍋食わないか?」と振ったらあっさりとOKが出て、しかもそのうちの一人が車を出してくれるということで、泊りがけツアーが10分で決定。「イベントもないはずなのに、土日どころか平日すら宿がいっぱい」という謎現象に困らせられたが、結局丸山荘大勘荘に宿をとれた。一人で日帰りの大洗は鉄道を使って何度も行っているが、泊りがけははじめてで自分でもなかなか行けないプランを組んでみた。

  • クックファン

以前に一回だけ大洗の帰りに水戸駅から歩いて食べに行ったことがある(夕方)けど、今回はお昼。あらかじめ予約を取って戦車かつリアルバージョンを食す(弐回目)。まさかその上位互換である「重戦車バージョン」まで爆誕しているとは思わなかったけども。

ひとまず大勘荘に車と荷物を預かってもらい、初大洗の友人らを連れて「大洗市街戦」ルートを巡る。AndroidにDLしている映画の動画と合わせてみて回るのは、やはり一人より友人が多い方が楽しい。一人だからこそ好きに廻れるともいえるけど、逆に一人じゃないからこそ、普段よらない場所にも尻込みせずに進んで行けるので非常にうれしい。
いつもの加藤豆腐店で豆乳をゲット、名物みつだんごを食し、肴屋前を通り、釣具屋に入り浸り、最後は大洗磯前神社に。その後海岸に降りてのんびり散策したのちに、マリンタワー沿いの道を進んで大勘荘に戻る。自分としてはいつもの徒歩ルートだったけど、友人らには「歩きすぎ」と不評。反省

  • 大勘荘

民宿と聞いていたので、もっとしょぼいものかと思ったけど、部屋に隙間風が吹くこともなく、トイレや洗面台も充実、風呂も大きく(そして少し熱め)と十二分に満足。メインの鮟鱇鍋は…大洗であんこうを購入して自力で作ったこともあったけど、やはり本場の味は段違いだった。クックファンや町中ツアーで結構胃に入っていたはずなのに、なんかあっさりと完食。まあスープが残ったけど朝食の増水にしてもらうことにする。部屋に戻りまたーりしてたので、持ってきた「俺のケツをなめろ!もっとだ!」をプレイ。ガルパンキットもぶち込んで難易度は下がっているはずなのに、なぜか強いソ連軍。一回戦はプレイ的には友人の一人が価値だったけど、ポイントカードの引きが悪く別の友人が勝利。二回目はこれまたなぜか「装甲擲弾兵無双」となり、戦車が次々と撃破されていく中、一人一殺どころか二殺すらする擲弾兵の破壊力に皆声を殺しながら爆笑(夜だったので)。いやあ、楽しかった。

ガールズ&パンツァー劇場版Variante(1)

ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

表紙でずいぶん損をしている。内容はしっかり作者の個性がいい感じに暴れていて楽しい紙面なのに。
連載は読んでいないこともあって正直本屋で手に取るのは結構躊躇した。「ついにブームだけに便乗した駄作が来たか」と思ったのも事実だ。だけど内容はそうではなかった。もともと人気作のコミカライズは作家にとっては非常に苦労が伴う。基本的な物語は代えられないし、最高ともいえるお手本すら皆がよく理解しているから、どうあがいても比較されてしまうからだ。そうなると手段は二つしかない。一つは懇切丁寧に原作「だけ」をなぞること。もう一つは「作家個人の思想を反映させる」こと。二つのいい所取りは結果的に中途半端な結果しか出てこず、作品としては批判しか生まれてこないだろう。で、本作の作者たる伊能高史さんは後者を選んだ。おそらく、アンツィオ戦等で独自の世界観を漫画化した才谷屋龍一さんの評価も決断する一因になったのだろう。まあそれでも怖かったのか、編集者が「Variante=異本」というタイトルを付けた、というのは考えすぎか。
この個性は良い方向に転がったと思う。現在は1巻だけであるが、親善試合のあの一連の流れをオムニバス形式で時系列と人物を切り替えて様々な視点で見せていくのは良い判断。コマ割りの見せ方や、各々のキャラクターの見せ方はすごい気に入っている。ダー様のチャーチル登坂能力を演出したあのシーンは、その名刺代わりではないかとすら思う。戦車は極力CGで描いているが、この作者はCG戦車をどうやって紙面に落とし込めばいいのか、というところはクリアしている感じだ。というか戦車をちゃんと描けることが最大のハードルになる事が、ガルパン漫画の特徴であり弱点でもあるのだろう(弐尉マルコのギャグ4コマくらいまで割り切らないと…)。今後も楽しみにしたい。
勿論おそらく「映画と違う。ダメ」という層も当然いるだろうし、それは仕方がない。でもそれならばわざわざ漫画にする必要なんかまったくないと思う。違うメディア、違う作者でやるならば、違うものを見たいのが当然だ。もちろん、適当にひろってきた作家が適当にやるだけなら論外だけども、これについてはそうではないと感じている。
しかしね、数コマだけ紛れている「等身大キャラ描写」がすごいくうまいんだけどこの方。もしかしてこっちが本領なのか?つーか、そういうモードで描いたガルパン、すげえ見たいんですけど。それこそ、アニメキャラと小林源文キャラの間を歩くようなので良いじゃないか。

亜人ちゃんは語りたい

demichan.com
今期開始八弾。印象と違った。
原作未読。本のジャケットを見た限りではさほど食指は動かなかった。いわゆる亜人やモンスター娘系の作品が増えてきているので、まあそういうものだろうと安請け合いをしていたせいもある。だけど少なくともアニメを見る限りにおいては、確かにキャラごとの特徴(性能?)を利用はしているとはいえ、その本質はほんわかな日常学園ものだ。どちらかと言えば「身障者アニメ」的ないびつな見方もできる。モンスターという描写がなければ、「盲目(または固め)」「車いす」などの健常者から見た弱点を特徴にした作品と言い換えることも可能。まあその是非についてはここでは論じないけども、少なくとも本作においては、それを受け入れたうえで楽しく生活を営むキャラが多いので、視聴者としても救いになる。「なんでこんな体に、しかも人間ではなく亜人に」なんて速攻で鬱になっても不思議ではない設定だからねえ。どうなることやら。

昭和元禄落語心中-助六再び編

rakugo-shinju-anime.jp
今期開始第七弾。うんうん、期待通り。
前期視聴済み。年月展開の速さには驚いているけど、一定上の年齢を重ねてしまうと、数年はあっという間に過ぎ去ることだからねえ。姉さんの子供という存在がいなければそういう時間経過すらわからなくなる。原作はすでに完結しているらしいので、おそらくこの第二期で最後までやってしまうんだろうな。八雲師匠は亡くなるのだろうけど、その後に残された与太たちがどうなるのかねえ。
にしてもベテラン声優ぞろいで贅沢極まりない。それが声演芸最高峰の一つ落語をテレビアニメでやるってんだから、やっぱ贅沢な作品だよ。四話で小夏姉さんが寿限無をやり始めたことは本当に驚いたけど*1、時折出てくる林原めぐみの大人の色香漂う演技も素晴らしい。
しかし寿限無かあ。ガキの頃にたまたま転がっていたシナリオ本を熟読して、一息でソラで言えるようになるまでになったことを思い出すし、今でも普通に言える。その影響か「子供は最後は溺れ死ぬ」で覚えているので、「たんこぶが引っ込んだ」の落ちを初めて聞いたときは「嘘だ!」と原理主義者みたいになったことも思い出してしまった(苦笑)。

*1:そういや高座で女性落語家って見た記憶がないなあ。

幼女戦記

youjo-senki.jp
今期開始第六弾。想像通りとそれ以外。
原作未読。今期のミリタリー枠のつもりで見ている。いわゆる「出版社主導のなろう系」出身で、人気を得るまでは作者の責任で、人気が出てから労せず上がりをゲットするという奴隷的方法論で生まれた作品、というところまでは知っていた。この妙…というよりも奇形のキャラづくりもその影響かなあ、と思っていたが、まさかこれも昨今流行りの転生ものだったとは…完全に食傷気味なんだよなあ。
でもまあ今のところ作品としては気に入っている。中身がおっさんで無神論者がベースにあるならキャラへの見方も変わってくるし、その行動原則もスッと理解ができる。対象を「神」ではなく「存在X」と定義づけたところもいい。不明の存在にどういうラベルを張るのか、というのはとても大事。X側もそれに気が付いて、否が応でも「神」というラベルを口に出させようとやっきになっている感じであるし。最終回にはぜひともニーチェ先生のあの言葉を、存在Xに対して史上最高のドヤ&ゲス顔で叩きつけてほしいものだ(笑)。
いやまあ、たった一人の無神論者に神を信奉させるためだけに、「異世界に飛ばして徹底的にケアする」というこの存在Xの思考は全く理解できないけど。上位次元存在であることには違いないだろうけど、その中でとんでもない落ちこぼれで「とりあえず無神論者の一人くらい、転向させてみろ」と課題を押し付けられている出来損ないにすら思える。まあそうだとしても「異世界に飛ばして存在そのものを変更した」段階で、すでにゲームとしてちゃぶ台返し状態であって、精神的には存在Xはその時点で敗北してるんだけどね。