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今度の春新作番組こそ少なめにしよう…と調べ始める。気がつくといつも以上の様子に。これはまずい。
KINGS〜ペリュトーンの劍
最終回アクション投函完了。ゲームの本筋とはほとんど関わらない鉄道カテゴリであったけど、いろんな意味でPL主導で好き勝手できた点においては、近年にない楽しいゲームだったと思う。まあPL主導という反面、数値ゲーム&環境型ゲームとしてのリスクもまともに食らっていたから、毎月結果を見てはNJRチャットで皆で溜息をついていたという事実もあるけど。それにしても、こんなにプラリア書いたのは何年ぶりだろうか。まさか、これだけノってがりがり書けるだけの脳みそと体力が残っていたとは思わなかった。
さて、あとは最終回の到着を待つのみ。どうなっている事やら。・・・宇宙に到達できたかなあ。
機動戦士ガンダム00 SS「再生」
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2009/03/27
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変則4クールの新ガンダムが終了(劇場版が来年ってのはねえ…)。もしラストが、「世界が平和になって、ソレスタルビーイングも解体して、みんな望む日常に戻っていきました」なんてものだったら思い切り罵倒でもしてやろうかと思ったけど、そこの線引きをきっちりとしてくれたので、個人的には良しとしたい。貧乏姫とセツナがくっつくのも考えにくいよなあ・・・と思っていたら、その通りだった点も評価。なんというか、ムリヤリにハッピーエンドに持って行く力学が働かなかっただけなんだけど、それが新鮮に見える状況ってのは別の意味で問題があるのかもしれないけど。
作画やメカ、戦闘シーン等についてはもはやコメントする必要もない。サンライズの看板作品だけあって、惜しげもなく十全に発揮してくれていた。あえて言えば、最終回の戦闘は展開が早すぎて目が追いつかなかったところがあった。もうちょっと尺を使ってじっくりみせてくれてもよかったかなあと。でも現在っぽいスマートさがあって良かった。「アレルヤ&ハレルヤ」の一人合体攻撃は、久々に面白いものを見させてもらった。こういう血みどろで泥臭い戦い方もいいよねえ。
あとはネタ。思ったより主要メンバーの死者でなかったのはちょっと驚き。特にソレスタルビーイングは贖罪として「死」を選択するかとも思っていたので。コーラサワーはやっぱり予想通りでした、ちゃんちゃん(笑)。たぶんOO世界ではこいつが一番幸せだと思う。「佐慈&ルイス」と「アレルヤ&マリー」の各コンビは生存組を希望してたので嬉しい限り。問題はMr.ブシドーなんだが、あの切腹をしていたのは師匠なのか、ブシドー本人なのか。イアンの背後に現れたのも実態なのかイメージなんかピンとこなかったし・・・ん〜、まあ生存と考えた方が良いのかな。そしてアザディスタンの驚異の復興能力(苦笑)。最後の最後で貧乏姫も普通の元首にレベルアップしたという感じか・・・本来ヒロインクラスなのに、ここまで影の薄いヒロイン(それもガンダムで)も珍しいけどさ。ガンダム過去作のオマージュの使い方については、自分は納得している。良い使い方しているんじゃないかな。少なくとも「踏み台」にしか使わなかった種ガン系とは比較対象にすらならないほど良かった。そして最後の木星だけど・・・OOを軸にZとかZZみたいな展開を作るつもりなのかなあ。水島監督も色々叩かれてすっかり疲れ切っている様子だけど*1、続きを作る気力はないような気がする。
ともあれ、毎回が楽しみな番組だった。次期新ガンダムシリーズがいつになるか分からないけど、期待させてもらいます。
CLANNAD〜After Story〜
TBSアニメーション 「CLANNAD AFTER STORY」公式ホームページ
CLANNAD AFTER STORY 5 (初回限定版) [DVD]
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残り二回が番外編と総集編*1という展開に驚いたのはとりあえず置いておくとして。あれからいくつかサイトやブログを見て回って、あのトンデモ展開のカラクリが「ゲーム版の構成をムリヤリ持ってきた結果」らしきことを知った。そらまあ、確かにそういうゲームもあるちゃあある。古くは「YUNO」とか。様々ルートをあちこち行って沢山の異なるエンディングを見ることでフラグをクリアして行き、一番最後にグランドエンディングが待っているという方法。確かに繰り返し前提のAVGなら方法論の一つだけど、アニメでいちいちそんなことはやってられない(「ひぐらし」が近い方法論をやっていたけど)。で、結局ムリヤリバッドエンドルートとグッドエンディングルートをムリヤリくっつけてしまった、と。そら、原作プレイ済みとそうじゃない人とで温度差出るよ。というか、アニメという独立媒体を使用している以上、「分からないのは原作ゲームをプレイしていないのが悪い」と言わんばかりの方法は最悪の一言。親子と生死がキーになっている物語で、あっさりリセットできる展開を見せてしまったんだから。それまで積み重ねてきたキャラクターの生活や人生をあっさりと"なかったこと"にしてしまったのだから。これは、作品としてのテーマを気軽に全否定しているようなこと(CLANNADという作品が「人生や生死を大切に語っている物語」と本当に言えるのかどうかは、とりあえず棚に上げておくけど)。それはあかんやろ。*2
フォローっぽく言っておくと、映像の演出・技法・各種表現方法は、「流石技術の京アニ」というだけのことはある。それぞれのキャラも可愛いし魅力的にも見せてくれた。だから、後半のトンデモ展開自体を完全に無視してしまえば、十分評価できる作品ではある。だからこそ、なんでこんな方法論を採用してしまったのか、本当に疑問だ*3。
あと一つだけ。汐の声優は絶対子役と思ってたのに、なんと幼子/ロリ声声優の第一人者のひとり「こおろぎさとみ」だったとは。しかも、わざとああいう素人っぽい声を出していたのか。すげー。
でも、なんで最後の番宣がガンダムOOだったんだろうか。計算ミスで尺が余ったの?あるいは、Keyか京アニ系列の新番組の番宣が入る予定だったけどポシャッたの?
*1:総集編ルートもハッピールート前提なのね…
*2:調べてみると、「智代アフター」という別時系列の作品は、エンディングに対する評価・・・というか批判がひどかったらしい。Keyのファンがそこまで反応した、ということは、たぶん「甘い現実と夢を見させてくれない物語」だったんだろう。ということは、自分にとってはそちらこそが見てみる作品なのかもしれない。もっとも、後期版になるほどマイルド表現になってしまっているらしいから、やるとしたら初版を探さないと行けないのか・・・。むう。
*3:ただ、「空を見上げる少女の瞳に映る世界」を見ていると、今の京アニにはオリジナル脚本の作成能力が欠如しているのではないか、と思うことがある
空を見上げる少女の瞳に映る世界
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京アニがずっと暖めつつ進行させているオリジナルアニメと言うことで見てみたけど・・・頭の数話は昔の映像の焼き直し(まさに昭和のかほり)、後半は作画や演出がごっそり変わって平成風味とちぐはぐな内容。作画のいくつかは「技術の京アニ」の片鱗を見せていたんだけど、とにかく脚本に特筆すべき所がないのが寂しすぎる。まあ、言っているテーマは良く聞く話なんだけど、けっきょくそれだけなんだよねえ・・・。物語を読ませたいのか、映像を見せたいのか、萌えシリアスアニメっぽくしたいのかの方向性も今ひとつ。劇場版でディレクターズカットとしてきっちり作るから、そっちを見に来て、と言いたいだけなのかなあ。正直言うと、あんまり印象に残らないアニメ、というのが一番ぴったりくる言葉と思う。