検診の結果が出た

本命の方は特に問題なし。いくつか気になる所見はあったようだが、どれも極めて軽度で深刻なものは皆無だったらしい。良かった…で終わらないのがこの世の常で。同時にやった採血の結果が非常に悪かった。特に中性脂肪や悪玉コレステロール値が前回よりも恐ろしいほどにジャンプアップ。医者に「薬使います?」と言われるレベル。
まあ原因はよく理解している。三月ごろからの会社がらみのストレスをひたすら食だけに追い求めた結果、成功したダイエットの成果が丸ごと消し飛んだということだ。逆に言えば、再びそれを戻せばよいというわけでもある。とりあえずは、食事療法と運動で体重を落とす。それでだめなら薬に行くしかないか。

傷物語II 熱血編

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正直言えば見るか迷った。傷物語Iの出来が「テレビシリーズではできなかった表現ができるようになった(R-x描写)」以上のものではなかったためだ。でもまあ、少し安いし見ておくかという軽い気持ちで視聴。うん、これは映画の単体作品としてはそこそこ面白かった。少なくともIよりは全然良い。
いつもの新房&シャフト映像はまあもういいとして、物語シリーズ…というか西尾維新作品独特の言葉遊びセリフがふんだんに使われていて、しかもその大半が暦と羽川の二人ときた。このドッチボールともキャッチボールともつかない投げ合いは見ていて(聞いていて?)非常に心地よい。そして同時にこんな体験を共有してしまったがゆえに、「恋人」ではなく「親友or戦友」になってしまったのかな、とも思う。個人的にはこの二人がくっついてくれると生まれる子供も含めて面白い家庭ができると思ってるんだけどな。ともあれ、Iの序章、IIのバトルが終わったので、予告を見る限りはIIIは「人間への復帰」になるのかな。いつになるかはわからないけど、一回は見てみるか。

君の名は。

映画『君の名は。』公式サイト
公開初週で20億突破しているし、公開館数は300前後だし、なんかすごいことになっている本作。「ほしのこえ」DVDを新海監督支援のつもりで買ったことが嘘みたいだ。*1好きな監督ということもあり、「親子かカップルしかおらんぞ」という恐ろしい情報に警戒しつつ劇場へ。少なくともその情報は…まあ正しかった。アニメ好きの友達&先輩後輩コンビもそれなりに見受けたけども。
作品の出来としてはいつもの新海監督。その点では十分に安心(?)して観ていられた。まあそれ以前に予告編映像を見てた時に「こんな感じのプロットかな」と想像していた内容が、偶然にもほぼその通りだったため、話のギミック自体には驚きはなかったという理由もあったけど(新海監督作品が好きな人なら「ああ、こういう話本当に好きだね、監督」と思っているだろう)。
なので、いわゆる新海監督節…特に「悲哀」「すれ違い」「もやもやのまま」が多いエンディング…がどう炸裂してくるのかを期待?しながら見続けた。結果として言えば「あ、あれ?監督どうしたの?」と心配になるくらい(多くの視聴者は嬉しかったろうけど)普通のエンディング。いや別に悪い話ではないんだけど、これは絶対にいつものパターン!…という心構えがあっさりスルーされてちょいと肩透かしと言いますか。ええ、もちろんいい話なわけで、そこを非難する気は毛頭ない。やっぱり「おお、良かったなあ…」とほっとした自分もいたわけで。あと、紐と縁の話が出た時に「SFチックにひも理論まで行くか?」と思ったけど、さすがにこの舞台設定では無理があったか。
背景美術は相変わらず非常に美しい。相変わらずのフルCGなのか、実は手書きがどこかに入っているのかまでは全く特定できないけど。ただそれが良かったせいか、パッと見て「ん?」と思う絵があったのも事実(完全に重箱の端ツツキだけど)。特にニュースシーンの映像にあった「彗星の軌道の絵」が、おかしい…というか「太陽があるのに、そんなルート通らないでしょ?」というところ。時間をテーマにSF(少し不思議)を書いているんだから、これくらいは製作スタッフの一人くらいは誰か気が付いてくれると思うんだけど…わざとだとしても、べつに太陽周回コースを通っても物語はまったく破たんしないわけで*2
うーむ。まあテーマはそんなところにないから無視をしたともいえるけど、魂を細部に宿す新海監督作品としてみると、どこか片手落ちの印象もある。やっぱりここは外部スタッフが描いていて、監督はチェックしきれなかったとみるのが正解なのかな。

*1:ガルパンは公開約9か月で23億。まあこちらは「深夜アニメ劇場版」「公開館数77スタート」「一般人向けじゃない」という点で比較対象にはなりにくいけど。

*2:記憶が確かならば、一番最初の東京のニュースの映像では、正しい画像になっていたように記憶している。