シェイファー・ハウンド(6・7・8)

「死人の出るガルパン」こと本作も終了。間違いなく全滅エンド(良くても生存は数人)と思っていたんだがなあ。最終エピソードのベースエピソードについては、ちょっと奇をてらいすぎてやりすぎた感が強いのが少し残念。でもまあ、シェイファー版「学園十色」(笑)状態だからまあかまわんか。ともあれ楽しい物語だった。ありがとう。

うぐいすりぼん主催「山田太郎のインターネット政治哲学」

場所は文京シビックスカイホール。ここは都条例の時にもコン文さん主催の公演やらセミナーがあって数回通ったことがある。
さてテーマとしては、今回ネット選挙で大成功をしたとされる山田太郎さんによる「インターネットと政治」についての講演会…だけどまあ、どうしても表現規制関連の話が多くなってしまうのは仕方がない。何回も山田太郎さんの公演に足を運んでいるので重複していることも多かったけど、それだけあちこちで話して聞かせたい、あるいは求められて言うテーマなんだろうと。
あ、ちなみに「山田太郎先生」という呼び名は嫌とのこと。

  • 選挙について

「日本を元気にする会」がダメになった後も、新しい勢力づくりや仲間集めを行って選挙を戦うための準備を進めようとしたけど、いい感じに進んだらだめになるの連発でそれはもう大変だった。またどうやら大手政党からもお誘いの声はあったらしいが、今までの政治スタンスから考えれば、少なくともここで受けたら支持してくれた人が離れていくし何より政治信条を無視するので合流は断念した。その後維新の件とかいろいろあったけど、最終的には新党改革の党首に英断をいただいて立候補できた。
選挙戦の費用は基本自腹(今回比例なので30万票とっても政党としての得票が足りなかったので、お金も戻ってこないらしい)ではあるが、その費用はこれまでの選挙史上ダントツで安い。いわば「ネット草の根選挙戦」を戦った結果。
その時点で当選確率は極めて低いと思っていたし、得票も10万行けばいい方と考えていた。なので、30万票近くまで行ったというのは驚くという話ではなかった。またそれ故に、政治から離れるのではなくいただいた29万票に即した活動をすることに決めた。

  • ネット選挙について

既存の政治勢力や選挙戦術からすれば、今回は当選以前のレベルだった。国会論戦で「有害図書指定」の件で戦っていた時に、toggeterにまとめていただいた人がいて、そこから一気に話題になった。その数は20万以上。これまで「ネットの数字の可視化できないので、票田としての計算ができない」という前提だったものがここで崩れた。これが非常に大きい。そして、これは行けるかもしれないと考えるようになった。
いわゆる”ネットの神様”はちゃんと見ている。ネットで信用を得るには「少なくとも最低2年は粘って信用・信頼を得る」必要がある。また、「嘘はつかない」「間違いは素直に謝る」のも非常に大事。記事を消すなぞ以ての外。ネット世界では、嘘や間違いは一瞬でばれるから。また自分自身が情報発信者になるとは思ってはいけない。自分のインフルエンサーの方がリツイートしたり記事を書いてくれることで、結果的に伝播していくもの。それゆえに「インターネットは手っ取り早いツールではない」ことは真実。もちろん、それ以外のスタイルがあってもよい(千葉の熊谷市長や元大阪の橋下市長とか)。その手法によって、色々な側面も見えてくる。

  • 規制関連

山田太郎さんは、表現規制にかかわる前から児童保護の活動も続けている。
ヒューマンライツナウについては、基本的に児童養護の観点では同じなので喧嘩する気はない。やり方に疑問があればその都度指摘すればよい。ただ彼らの昨今の方法や論点は、本来の児童養護・保護よりも、罰則そのものにメインがあるように感じてと違うと感じる。何より、指摘の方向性が表現規制秋葉原と成人向けメディアへの攻撃)だけに絞られている点は強い違和感を感じる。
また政府の規制も監視する必要があるが、それ以上に民間による表現規制=自主規制に注意する必要がある。今や「通貨よりもApple IDを制限された方が困る時代」なので、ユーザーや民間がしっかりと民間会社に自主規制という判断をさせないバックアップや声を届けなくてはいけない。