ディメンジョンW(11)

いきなりの急展開に驚き。というか、この強さは異常だろ・・・。これまでの先頭は何だったんだろうか。まあともあれ死者はぎりぎり出なかったし、ミラのメカぼろ展開もあったし、悔しくも楽しい話ではある。しかし、本当に着地点がどこにあるのかさっぱり分からなくなってきたな。

Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ドライ!

「Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ドライ!」公式サイト
今季終了第1弾。え、来週もう一話あるんじゃないの?
第1~2期は戦闘シーンやそこにからめる物語が中途半端だったので不満なところも多かったけど、今期は比較的シリアス寄りだったので楽しく見ることができた。やっぱね、萌え中心であっても戦闘がメインの話であればそれに合わせたシリアスかつ重めの物語が欲しいタチなので。まあヤンデレ娘が出てきた時だけは、そういうの全部吹っ飛ばして笑ったけど。いろいろ唐突すぎて(苦笑)。
ただ、最後の最後で種明かしをするところでいきなり終わったのは本気でどうかと。アバンで第4期の話をするわけでもないし…いやまあ、公表しないだけでそういう繋ぎなのかもしれないけども、このやり口はさすがにひどいかな、と。公式サイトをのぞいたら「劇場版決定」とあって、第4期じゃなくてそっちにつなぐのかよと。いや劇場版は別にいいんだけど、昨今の「とりあえず劇場版にしておけば興行収入もあるし一本作ればいいから楽。テレビの続きでいいじゃん。」みたいな風潮はどうにかしてほしい。劇場やるなら、テレビはテレビでしっかりと締めてほしいのに。

リボンの武者(5)

野上武志作品は同人・商業含めて(鋼鉄の少女たちとか)からずいぶん沢山の作品で楽しませてもらってきたけど、この5巻はその中でも白眉の出来ではないかと思う。もちろんそこにはガルパン本筋の成功と、その成功故にどんどん深堀されていった多くのキャラクターの影響はあるのだけども、それをベースにして「これが野上スタイルの戦場浪漫である」という見せ方になっている。
なによりも、ガルパンファンの多くからいろんな意味で愛されているエリカと、みぽりん退学の経緯、黒森峰の伝統などが、野上先生ならではのミリタリー視点で語られているのがたまらない。
やっぱね。野上キャラで動かす以上は、萌え萌えした砂糖のような展開よりも、己のどす黒い情念と本能を極限状態の中で浪漫的に語ってもらわないとやはり嘘だ。もちろんそれを嫌うファンも多いだろうけど、それはそれで仕方がない。ただ少なくとも、私はこのスタイルが大好きなのだ。
しかしここまで「戦車道は甘い。タンカスロンこそが真実である」で通してきた物語に対して、一番最後に「ここからが戦車道だ」と占める展開もワクワクしている。…いやまあ、パスタの国の皆様が「準備は万全」と言っているので、その流れだと戦車道=アンツィオ高校の料理攻めになりそうで怖…じゃない笑いそうなのだけど。
あとは、そうねえ。誰がしずか姫に一敗地に塗れさせるのか、なのかな。本人的な状況はともかく、ここまで連戦連勝。しかもそれが本編高校相手だというから、5巻ラストのOGのセリフ同様に本編の熱烈なファンには「ふざけんな!のがみいいいぃぃぃ!!」となっているに違いないわけで(苦笑)。まあ残っているのは継続と聖グロしかいないんだけどね。昨今の少年向け物語では(漫画でもラノベでも)主人公が一回でも負ける行為があることを極端に回避する傾向が強いけど、掲載紙や客層を考えると本作は別に負けてもいいんじゃないのかな、と思う。はてさて、どうなることやら。わくわく。