交響詩篇エウレカセブン
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: DVD
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板野サーカスばりの映像と、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいのボーイミーツガール物としては楽しめたのだが、SF物としては今ひとつ深みが足りなかったと思う。・・・まあ「地球空洞説」をひっくり返したような世界設定と宇宙生物のは面白かったけど、それ以上でもなかったのが。*1
- コミュニケーションという観点で言うと、家族(現代家族社会学で言われている「血によって"すでにそこにある家族"」と、「絆と関係性によって"新たに作り上げる家族"」)、兄弟、恋人、夫婦から、異生命コミュニケーションまでとずいぶん大きな風呂敷を広げていたけれども、それらがうまく消化されたかというと非常に疑問。結局、エウレカとレントンの恋愛ばかりが正面に出過ぎて影が薄かった。むしろ、最後の最後で家族の絆を作り上げようと精神的成長を果たしたモーリスにもっと焦点をあて、早くに動かすべきだったと思う。こと「家族」というテーマにおいては、後半はひたすらモーリスに注目していたし。非常にもったいない。(エウレカとレントンは、結局融合生命体?としてひっそりと暮らしていて、家族を作ったと言うには厳しいと思うし)
- ボーイミーツガールで言えば、本来ならエウレカとレントンの話をしなくてはいけないのだろうけど・・・やはりここは、最後に最高のツンデレを見せていただいたアネモネとドミニクに一票。イズモ艦の艦長と女性の部下がいっしょになったら嬉しかったんだが。