成恵の世界(9)

成恵の世界 (9) (カドカワコミックスAエース)

成恵の世界 (9) (カドカワコミックスAエース)

このシリーズの何が良いって、SFなタームをふんだんに使いつつも日本人的アニミズムと博愛主義であふれていること。言ってみれば、古き良き日本の下町 in SF。「ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)」や「たんぽぽ娘」のロバート・F・ヤングや「たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)」のジェイムス・ティプトリー・ジュニアのような「SFなんだけど、なんか正面から褒めると何か恥ずかしい」というものと同じ空気を持っているというか。(ロバート・F・ヤングなんざ、ソープオペラ並の評価らしかったし)・・・さて、次巻の発売は一になるんだろうか。