ロケットガール 第6話「コントロール」

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真OP完成。今までの中で一番緊張感があってSFネタも細かく入っていたせいもあって、過去の話数の中では一番気に入った。とはいえ、原作にあったソユーズ(ミールだったかも)ネタは完全カット。現代の設定に合わせた影響なんだろうけど、この作品の魅力は宇宙に行ってからのドラマにこそ真骨頂があると思っているから、正直かなり残念(本当は打ち上げ前の話の方が好きだけど、もう本作にその部分はあまり期待していない)。まあ色々大人の事情とかもあるんだろうけど。原作にあったホモネタはともかくとしても、そこでのエピソードで彼女らの「宇宙飛行士」としての心構えとか「(お約束の)宇宙における冷たい方程式」の話とかを見せて視聴者を啓蒙するチャンスだったのに。
これまでのお話でもそうなんだけど、どうにも原作からのアレンジや省略がうまくいってない感じがする。どれも見せ方が下手で、物語としての唐突感がぬぐえない。作者HPの掲示板を見る限りでは「なぜこの内容で不満なのか理解できない」「全部説明しないと分からないほど視聴者のレベルは低いのか」といった類のコメントが並んでいるのを見て、この部分での関係者と視聴者の妙な温度差も非常に気になっている。全ての内容を出す必要なんてそれこそ無いけど、アニメーションという表現方法を採用しているんだから、せめて時間推移や心境変化を演出で見せてもバチは当たらないと思う(声優さんの演技だけに全てを求めるなら、CDドラマで十分)。絵としての「タメ」を作るだけでもずいぶん違うと思うんだけど、それですら余計と思われているんだろうか。
本作はハードSFを看板に掲げて宣伝しているけど、正直「宇宙開発の現実(リアル)」が視聴者にはよく見えないままラノベ的展開ばかり目についてしまっている状況になっているし、このまま行ってしまうとそれこそ「主要関係者だけが満足しているオナニー作品だったね」と言われてもあまり反論できない。昨年辺りから、骨太設定のアニメが地道に頑張っているから、なんとか本作もその辺り見せて欲しいんだけどなあ。