攻殻機動隊1.5

攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER (KCデラックス ヤングマガジン)

攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER (KCデラックス ヤングマガジン)

後書きを見て驚きがっかり。漫画版はこれでおしまいですか。アニメ版の人気ですっかり「原作者・士郎正宗」が陰に隠れてしまったし、攻殻機動隊という作品からもシロマサ臭がどんどん排除されていっていたから、なかば「もう好きにしてくれ」と放り投げてしまったような雰囲気すら感じる。確かに、未発表シナリオやプロットの所を見ると「色々あったけど感謝している」とあるけど、そんな一言で片付けるには不満・うらみ・つらみがあちらこちらから感じられてならない。まあ、士郎正宗自身は、自身の感情や作品への愛着をかなりドライに切り分けられるっぽいので(漫画ではこうだが、アニメや映画は違うのだ、という判断)その点は大人と思うんだけど、周囲にそこを見透かされて良いように作品レイプされているようにも思うんだよなあ・・・にしても、タチコマデザインも士郎正宗が関わっていたとはなあ。
ともあれ、自分の人生にも何かしらの影響を与えてくれた作品であったことには間違いない。もうフチコマにも素子にも公安9課の面々に会えないのは残念だけど、ちゃんとその幕引きに立ち会えただけも嬉しいと思うべきなんだろうな。ありがとう、士郎正宗。これからも応援してます。