ワンダーフェスティバル2008夏

大方の予想通り、今回は取り立てて目を引くようなネタはなかった。フィギュア系で言えば、「なのは」が圧倒、その後に「グレンラガン(ヨーコ限定)」「らき☆すた」「コードギアス(主にカレンとCC)」「Leaf系」「モンスターハンター系」という感じ。あえて言うなら、昨年末前後に流行ったアニメネタがようやく出てきた、というところ。今後出てくるであろうマクロスFひだまりスケッチは、ほんの数点があったのみ。こちらは冬以降かな。

  • レイアウト

たまたま西館全体配置ということもあったのか、1Fと4Fとでけっこうジャンル(というより”濃さ”)をきっちり分けていた。そのためか、非常に閲覧は楽だった。次回も西館開催であれば、この傾向を続けて欲しい。

  • 微少模型

数日前にNHKでやっていた番組で、極小部品に挑戦する模型メーカーの話があったんだけど、そのメーカーが出店していたのにビックリ。実際、テレビで放映していた極々小の模型パーツを『現地生産』しつつ見せていたのでルーペで見させてもらった。・・・いや、本当に馬鹿ですこの方達(笑)。ネタでも何でもなく、肉眼ではほとんど確認できないというのに、極めて細かい部分まであのサイズに納めて作成されていたのには、もはや笑うしかない。日本人の異常なこだわりすげえ。

  • 一日版権

ブースを回っていたときに、ディーラーさんの会話で良く耳に入ってきたのは「一日版権」について。ほとんどがグチで、「どこも条件が厳しくなってきた」というものだった。とくに角川系については「再販物が全面禁止になったので、これが最後の販売です」と行っていたディーラーが複数いたのが印象的。おそらく、ごく少数だろうけど企業並みのロット数を再販していたところがあって、逆鱗に触れてしまったということなんだろうな。でも、こういうのってそう言うディーラーは別のネタを探すだけだから、迷惑を被るのは儲けなんてマトモに考えていない普通に小さな個人ディーラーだけが困ることになるんだよなあ。同人誌と違って製造単価が激高だから、1つでも余ってしまえば廃棄するしかなくなってしまう状況は財布に痛すぎるし、製造数を極端に落とせばほしがっているお客さんに渡すことが出来ない。・・・冬以降はリスク回避の意味も含めて、個人ディーラーから角川系は一掃されてしまったりして。

  • エレベーター事故

まずは、負傷された方の1日も早い回復を祈って。自分は入場時間が11:00前であったため、昼過ぎに「エレベーターで現場検証を行っている警察関係者」を見るまでは、事故の発生自体に気がついていなかった。今回事故が起きたエレベータは、コミケの時でも使用するときとしないときがあるから、今回使用していなかったことはあまり関心を引くことではなかった。ただ、全てのエレベータの電源が落とされており、徒歩での移動せざるを得ない状況だったので、「何かあったのかあ」という予感出来た程度。なので、実際に事故に気がついたのは警察の現場検証を生で発見し、2ch該当スレッド(ニュース速報+、おもちゃ板など)を見つけてからだった。その後は、あちこちで「XXX(放送局名)ですけど、事故についてご存じですか?」という声が、会場内のあちこちから聞こえてきたのが非常に印象的。事故後の周知が一般参加者にされなかった点については、個人的には問題はないと思う。ただでさえ人が多いなかでこのような報告を行うと混乱が加速するだけだったろう。実際、その後は整然と実施されたおかげで二次災害も防ぐことが出来たと思う。
事故原因については何とも言えないけど、オタってのは、こういうイベントの時は異様なくらいに遵法?意識が強いから、エレベーター上で余計に暴れたり殺到したりしたということもないと思う。会場直後だから、事故の前後も結構落ち着いていたんじゃないかと思う。となると、やはり純粋に機械的な問題になってくるのかな*1。・・・原因がはっきりしない限りは、コミケでは全面使用中止になるんだろう。そう言えば、企業さんのうち一社が事故に大して道義的責任を感じて途中で出店停止していたのが印象的だった(特に、この会社が悪いわけではないんだけど)。良い悪いは別として、こういう決断は支持したい。

*1:ニュースサイトで動画を見たけど、これは恐い。むしろパニックが最小限で収束した点が凄い。