機動戦士ガンダム00 SS「再生」

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン2 [DVD]

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今期終了第3弾。こういう終わり方なら納得いくかな。
変則4クールの新ガンダムが終了(劇場版が来年ってのはねえ…)。もしラストが、「世界が平和になって、ソレスタルビーイングも解体して、みんな望む日常に戻っていきました」なんてものだったら思い切り罵倒でもしてやろうかと思ったけど、そこの線引きをきっちりとしてくれたので、個人的には良しとしたい。貧乏姫とセツナがくっつくのも考えにくいよなあ・・・と思っていたら、その通りだった点も評価。なんというか、ムリヤリにハッピーエンドに持って行く力学が働かなかっただけなんだけど、それが新鮮に見える状況ってのは別の意味で問題があるのかもしれないけど。
作画やメカ、戦闘シーン等についてはもはやコメントする必要もない。サンライズの看板作品だけあって、惜しげもなく十全に発揮してくれていた。あえて言えば、最終回の戦闘は展開が早すぎて目が追いつかなかったところがあった。もうちょっと尺を使ってじっくりみせてくれてもよかったかなあと。でも現在っぽいスマートさがあって良かった。「アレルヤ&ハレルヤ」の一人合体攻撃は、久々に面白いものを見させてもらった。こういう血みどろで泥臭い戦い方もいいよねえ。
あとはネタ。思ったより主要メンバーの死者でなかったのはちょっと驚き。特にソレスタルビーイングは贖罪として「死」を選択するかとも思っていたので。コーラサワーはやっぱり予想通りでした、ちゃんちゃん(笑)。たぶんOO世界ではこいつが一番幸せだと思う。「佐慈&ルイス」と「アレルヤ&マリー」の各コンビは生存組を希望してたので嬉しい限り。問題はMr.ブシドーなんだが、あの切腹をしていたのは師匠なのか、ブシドー本人なのか。イアンの背後に現れたのも実態なのかイメージなんかピンとこなかったし・・・ん〜、まあ生存と考えた方が良いのかな。そしてアザディスタンの驚異の復興能力(苦笑)。最後の最後で貧乏姫も普通の元首にレベルアップしたという感じか・・・本来ヒロインクラスなのに、ここまで影の薄いヒロイン(それもガンダムで)も珍しいけどさ。ガンダム過去作のオマージュの使い方については、自分は納得している。良い使い方しているんじゃないかな。少なくとも「踏み台」にしか使わなかった種ガン系とは比較対象にすらならないほど良かった。そして最後の木星だけど・・・OOを軸にZとかZZみたいな展開を作るつもりなのかなあ。水島監督も色々叩かれてすっかり疲れ切っている様子だけど*1、続きを作る気力はないような気がする。
ともあれ、毎回が楽しみな番組だった。次期新ガンダムシリーズがいつになるか分からないけど、期待させてもらいます。

*1:もっとも、これは(冨野監督を除く)全てのガンダム監督共通の疲労みたいだけど。