CANNAN(カナン)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
Phantomがノワールムービーなら、こちらはロードムービーと言うべきか。先輩後輩コンビのカメラマンが香港に行き、そこで出会った様々な事件と人々をファインダーに納め、そしてまた人々は元いた所(あるいは本来いるべき所)に帰って行く。最終回の見せ方なんて、本当にそのものだった(通常のアニメなら、皆で集まり大団円といったところだ)。正直、このドラマ性は視聴当初はまったく期待していなかった部分だ。(ついでに言えば、原作のゲーム「428 〜封鎖された渋谷で〜」は未プレイどころか、持っている情報もほぼゼロ。カナンシナリオがボーナスとして入っていることを知っている程度)
自分のライフスタイルのせいで、大抵4〜5話をまとめて視聴するという行為をやっていたせいもあるだろうけど、このアニメには本当に劇場性を見出していた気がする。30分を細切れではなく、3時間ぐらいで一気に集中して見続けた方がはるかに面白い。実際、ラスト5話を一気に見終えたときの気分は、冒頭に書いた感想そのものだった。良い話を見せてくれたと思う。
んで、スタッフもそう思ったのか、はてまた「空の境界」の記録的ヒットにあやかるつもりなのか本当に劇場版にするのね…。でも3部作はやり過ぎだと思う。2部作にしてぎっちりみっちり濃い中身にした方が良いのに。
あ、あと一つだけ。リャン・チー役の田中理恵の怪演に盛大な拍手を。流石世界中*1に水銀党員を生み出しただけのことはある。そしてそのリャン・チーの原画・動画を担当した方にも。あの素晴らしすぎるアクションなしにこの評価はなかった。
*1:嘘ではなくマジだったりする。