オペラ「ラ・ボエーム」とガラコンサート

坂戸第九を歌う会
市民合唱団のコンサートを見に行く。素人オペラ(ソリストは皆プロだけど)とはいえ、生のオペラ試聴は初めてなのでちょっとドキドキ。で見始めたのだが…これは正直、観客側にも「慣れ」が必要であることを痛感した。主役級の人しか舞台にいないときは問題ないのだが、いわゆる「モブ」として市民役&通行人役の方が多く舞台に立っていると、どうにもそちらに目が行ってしまう。普通に主人公達を見ていれば良いのだが、第三者が普通に生身の人間で、それぞれアドリブチックに小芝居をうっているのだから、そちらにもどうしても目が行ってしまうのだ。結局、舞台の間中「えーと、次はどこを見れば良いんだ」と視線がうろうろしっぱなしだった。
テレビやアニメだと「背景を簡略化する」「フレームアウトする」「そもそも描かない」とうの情報選択を自動的にやってくれるのでこんなことを意識することは滅多にないが*1、オペラとなると草は行かない。視聴者側がしっかりと自分の意志で視覚を選択するしかない。…なるほど、確かにこれは練習あるのみだ。

*1:勿論、こだわりすぎる細かい動きが「日本アニメ」の十八番でもあるんだけど。『奴らはゴミ箱のゴミの動きまできっちり描くんだぜ!変態だ!』と欧米のアニメファンは感嘆しているわけだし。