ワンダーフェスティバル2010 冬

ワンダーフェスティバル 2012[冬]
口で言ってもどうしようもないと苦渋の判断の末、入場時の一時規制を開始した最初のワンフェス。まあ、頭10分だけなので、チケット組か徹夜組にしか関係ない話ではあるけど。

  • 入場まで

前回は、入場する前に遙か遠くの駐車場に集合し、そこから周辺住民に迷惑をかけつつ延々と歩かされた。その反省を生かしてか、今回は最初から幕張メッセ敷地内の周囲道路が収容口に。これは良い判断。

漫画家と原型師は早死にするとはよく言うものの、会場回ってただけでお二人の「追悼コーナー(それも大々的)」を発見したのは初めてかもしれない。そのうちのお一方が、「魔改造」の代名詞であった裸族さん。18禁ブースの中だったので気がつかなかった人も多いとは思うけど。今も自宅のご本人の部屋は当時のままで、その部屋の写真パネルまで展示してあった。ネットカメラや雑誌の写真では定点的な所しか見えてなかったけど、まさかその周辺が「フィギュアの制作」の為だけに特化して作られていたとは思わなかった。そして、そこで会話を交わすディーラーさん達の口からも「こういう仕事している方は早死に多いよ。」「30〜40歳くらいが寿命なんじゃないか。」「俺40台だけど、本当に一気にパタパタ死んでしまっているよ」という声が。…なんつー過酷な。ともあれ、惜しい人を無くしたと思う。

  • 流行の流れ

大勢は変わらず「東方」「ボカロ」「エヴァ」「なのは」「To Heart」。ここに「けいおん」が入ってきていた。

  1. 東方…キャラは主役二人を中心に、有名所は一通りいたかと。にしてもメーカーもどんどん突っ込んでくるなあ。
  2. ボカロ…ミクが最多なのは変わらないけど、リンレンよりルカが多かった。やっぱ作り甲斐がある体系なのか。あとブラックロックシューターの数が異常。アニメ化等の企画があるにしても、この集中具合は一体。
  3. けいおん…澪がトップ、あずにゃんが続く。ただ、どこのディーラーもポーズがそっくり。何故?
  4. エヴァ…今回ばかりは劇場エヴァのアスカ試験用プラグスーツが大人気(苦笑)。コスプレイヤーまでいた。
  5. なのは…フェイト(少女、大人ともに)が圧倒。主人公のなのはは少ししかいなかった。
  6. To Heartタマ姉の圧勝。みーんなビキニ水着。そして少しだけいいんちょ。

あとは「ストウィチ」「フェイト」「モンハン」くらいかなあ。少なくとも「おお、これの造形をやったとは!」と思えるものには出会えなかった。一瞬「お!?」と思っても、良く見たら以前にも展示してあったものばかりだったし。それに絡んで、どこかのベテランディーラーさんの声が耳に残った。「もう、今のワンフェスで堂々とバカやるような人いないのがつまらないよ。」というもの。好きなら徹底的にやればいいのに、目先の人気追いばかりで気概が足りないと言いたそうだった。ちなみに、そのディーラーさんは70万円の巨大な轟天号だった。確かに凄い出来。

  • 18禁ゾーン

相変わらずきっちりと区別。あからさまに19歳以上に見えても「証明書がないと駄目です」としっかり断っていたのが印象的。…とはいえ、その内容の半分は「…このブースでやることかねえ?」と思う作品が多かった。本当の意味で18禁ゾーンに置くべきものは、全体の三分の一もあったかどうか。エロが減ったと見るか、「千葉」という土地柄に警戒しているのか、エロの立体を作れる人が減ったのか*1。むう。
おおむね、大人しいWFだったと思う。なんか、もうちょっとサプライズが欲しかったなあ。

*1:エロ造形は難しい。裸だから体に嘘はつけないし、その上で適度にリアルと虚構のバランスを取れないと、とても見れる作品にはならない。なにより、見た人のリビドーを直撃させないと意味ないし。