「第3次男女共同参画基本計画策定に向けて(中間整理)」へのパブコメ(5/12水必着、ネットフォームアリ)

http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sanjikeikaku/ikenboshu.html
東京都の都条例規制の陰に隠れてしまっているけど、「女性に対するあらゆる暴力の根絶」というお題目で、あらゆる表現から「女性への暴力」を「根絶」しようとする動きが顕著。特に第8分野と第12分野が「表現規制」に絡む箇所。
たいした量ではないので、上記リンクからざっと見ていただきたいのだけど、とにかく「女性への暴力と人権侵害の根絶」のためには、「フィルタリングも表現規制創作物規制も許される」という観点の内容になっている。しかも、昨今の携帯電話やネットの発達も「女性の権利侵害の温床」と認識しているようで、情報統制すらも視野に入れている「全体主義的色合い」が非常に強い内容だ。
さらに普通に読んでいけば分かるんだけど、「…それって、別にことさら『女性』を強調する内容じゃないじゃないか」と箇所も非常に多い。文中には「女性が」という文字が躍っているのだが、なぜか同じ文脈で「男性が」というものが存在しない。どう考えても、同じような境遇の男性が多いのに、だ。
ここで主張している総論「女性の社会進出応援」「女性への人権侵害抑止」自体は別に良くある話であるし応援したいのだが、とにかくその思想があまりに極端であり、「区別と差別の違いが理解されていない方が作った総論」としか読むことが出来ない。また、このような考え方自体、今の若い世代には逆に理解されがたいことであることも気がついていないのだろうか。正直、「ジェンダー過激派」と「古典的女性解放論者」以外からはあまり耳にしなくなった言葉のオンパレードという様子。正直言ってしまうと「時代が見えていない」という感想だ。
ともあれ、第8/12分野をネタに「表現規制やフィルタリングに関する反対意見」と「総論に対する違和感」をパブリックコメントした。
…過去のパターンから言ってもあまりパブコメの有効性は信用していないけど、送らなければ「しゃんしゃん」で終わってしまうから、送るしかない。