フジテレビが規制派寄りの印象操作の強いニュースを流したらしい

フジサンケイグループと言えば、表現規制派側ばかりのメディアの中でも極めて強硬な規制派寄りのメディアであることは反対派の間では有名だけど、どうもまた強烈なニュースを流したらしい。
国民の基本的人権と安全を考える有志のブログ 【抗議しよう】フジテレビの「スーパーニュース」で悪質な印象操作
http://mikan3rd.iza.ne.jp/blog/entry/1679512/
実際の映像は見ていないのだが、いくつかネットに上がっている画像を見ただけでも問題点がある…が、その前に、このことを改めてはっきりと書いておく。

  • 児童ポルノとは
    • 実在の子供に対して性行為を強要しているような写真やビデオ。ただ、海外では「人身売買」「殺人」の意味合いが非常に強い言葉であるため、日本とは意味合いも罰則も大きく異なる。また、あくまで「実在の子供」が対象であるため、「二次元児童ポルノ」「マンガ児童ポルノ」「まんがやアニメの児童ポルノ」という言葉は存在しない。

映像を見る限り、創作物に対して「児童ポルノ」と言う言葉をかぶせている様子で極めて悪質。それも漫画・フィギュア等の映像ばかり。確かにこの手の物に興味がない人にとっては引いてしまう映像ではあるが、これらが犯罪に直結するような印象操作をしようとしているのは明白としか言いようがない。(というか、上記リンク先の画像を見ると「捜査員」の台詞がテロップで出ているけど、捜査中の映像をメディアが公開したのか!?)
また、児童犯罪が増えている等々はいわば「統計の嘘」というもの。例えば、青少年への犯罪が増えたと聞けば「それは大変」となるが、「犯罪の定義の変化、適用範囲の変化」でどうとでもなるのが事実。実際、ここ数年は児童への犯罪行為への罰則規定枠が広がっているため、かけられる網が大きくなっただけなのだ。しかも、マスコミもこの手の報道が売れることを理解しているので、メディアに載せる頻度も高くなっている(かつては没にしていたような記事ですら、だ)。つまり、状況は何も変わっていない(場合によっては抑制されている)のに、枠を広げることで「一見、その範囲が広くなっているように見える」というカラクリなのだ。
このことは上記リンク先でも言及されている。

7月1日のスーパーニュース「摘発 児童ポルノ逮捕の瞬間映像」について。
・実在児童に対する性的虐待とマンガやアニメの性的表現を混同させるような報道をしてる。
・「マンガ等が好きな人は児童ポルノ愛好者」と言わんばかりの報道は人権を侵害している。
・「近年は児童ポルノ被害が増加傾向にある」と報じてましたが、それは「罰則範囲を広げたから」だ。
・「日本は児童ポルノ輸出大国」というが児童ポルノの定義はその国々で違う。
・「日本は児童ポルノ輸出大国」ではないというデータに基いた反論がある。
・根拠のある異なる見解がるのに片方だけ報道するのは悪質な偏向報道だ。
・すでに他国では「児童ポルノの単純所持禁止」により「冤罪」等に巻き込まれる人が続出している。
・にも拘らずその事を無視して規制強化を煽るのは無責任。
・知識の無い視聴者をミスリードさせるもので即刻訂正すべきである。
(「もってけ!何かを(iza版)」エントリ)

都条例がひとまず終わってホッとしている人も多いだろうけど、規制派は国やメディアにがっつり食い込んでおり、今一気に巻き返そうと世論誘導を行っている状態。だから、むしろ今を気をつけなくてはいけない。