参院選の個人的総括

大本命である保坂氏が落選したのはかなりがっくり。まあ、社民党というただでさえ支持母体が弱い団体で、明確な支援組織もない状態、オタク以外の知名度は極めて少ない状況では辛勝が良いところだろうなとは思っていたけど。
「沖縄票は社民に流れるはずだから、相対的に議席が増えれば!」とも思ってたけど、その沖縄の投票率の低さと言ったら…。政治に絶望するにも程がある…まあ一連の騒動を見ていれば失望感なんかダース単位で出てきているんだろうけど、だからと言って意思表明をしないとさらに搾取されるだけというのは、規制問題を見ていると簡単に理解できてしまうので、悪い選択をしたなあ…と、個人的には思う。
まあ、躍進したはずの「みんなの党」から比例立候補した後藤氏が落選したのは不幸中の幸いではあったけど。
選挙結果全般としても、期待したほど規制反対派は当選しなかったのでそこもしょんぼり。結局選挙行動にまで移したオタクはさほど多くはなかったと言うことなのか…。ただ、他のサイトや調査ブログを見てみると、「案外オタクは選挙に行って、規制反対派の議員に投票していた」ということも見えているらしい。それも前回衆院選よりもかなり多く。ただ、戦術的に「票が分散してしまった」というのが問題ではあるようだ。…まあ強力だったり統一行動できる組織はないし、天の邪鬼だったり短絡的だったりするところもあるから、仕方ない部分ではあるけど。でも、ここをまとめないと本当の意味での「影響力」は出にくいのだろうな。
今後心配なのは以下の項目。

  • オタク達が「こんなもんかよ」簡単に諦めて政治行動を辞め、エセ評論家気取りで斜め視線から語り始める状態に戻ること。
  • 議員達が「オタクや表現規制を看板にしても、支援にも票にもならない」と思ってしまうこと。
  • マスコミが規制派側の意見を強力に採り上げて、ネガティブキャンペーンを張ること。

三つ目についてはすでにその状態になりかけている。これは「バランスの欠けた都条例のまとめ」や「少年・少女達への性犯罪や暴力行為記事の掲載頻度増大」等がその代表格。ネットでもリアルでも、ちゃんと反論の声を上げて行かなくてはいけない。