今年一年を振り返って

まとめがまだ出来なくてゴメンナサイ。なかなかまとまった時間が取れない…。
ただ、今年は都条例に関連して「オタクと政治」ということを勉強させてもらった一年だった。以前に人権保護法でも動いたことはあったけど、今回程には継続的に勉強したわけではなかった。

  • もはや「オタクは堅気の人に迷惑をかけないようにひっそりとしていればいい」は通用しない。黙っていても、マスコミや規制派が歪んだ思想を元に外側に引きずり出してくる。
  • 政治は「表面化したころには手遅れ」ということを痛感。表に出るまでにどれだけ動くことが出来るのか、が重要。(どうすればよいのかは、漫画家・野上武志コミケット79で頒布した都条例本が詳しい)
  • 「オタク側にも政治的理論武装が必要」。規制側は感情論と不安をあおる手法のみで事を進めているが、それらを規制した結果欧米で犯罪が一気に増加している事実にはまったく目をつぶっている。
  • 都条例は「過激な性描写を規制する」法案ではない点を広めなくてはいけない。条文や施行詳細を見れば分かるが、ありとあらゆる性描写に対する規制になっている。これは年齢制限や描写の内容を問題としておらず、マンガというメディアすら理解できていない老人と極端な宗教関係者によって「事実上の検閲」という状況。さらに、”二次元描写”の全てを対象としており、ゲーム等も当然枠に入っている。さらに、ほぼ強制と言える携帯フィルタリング規制も大きな事だが、こちらは全く報道されていない。
  • すでに地方に火がつきまくっている。この流れは最終的に国に回ってくるはずであり、まだまだ戦いは続く。
  • 「XXXならしょうがないな」「じゃあXXXも規制しろよ」という思いもあるかもしれないが、そういう発想自体が規制推進を後押ししている事実に気がつくこと。規制側も最初はそう言わせるようなものを狙い、数年をかけて徐々に適用範囲を広げていくのが常套手段。何より、表現の自由とは「自分が嫌悪し見たくない物であっても、その存在を認めること」が第一義。

胃が痛い日々は終わりそうにないけど、少しでも問題意識を持つ若い人が増えて政治に参加し、一つずつ状況が好転することを望む。海外のオタク達は日本以上にこの状況を注視している。日本のサブカルチャーの終焉は、彼等も見たくないのだ。