東京都知事候補と「表現規制」

現状把握している限りのことを羅列。ただ、どの候補者を見ても「東京都知事の椅子を利用して、国に一言物申す」ということばかりで、「都民のために」を第一義としてくれる候補がまるでいないのはどういう事だ。国に喧嘩を売りたいなら、都知事じゃなくて国会議員になってくれ。マジで。
少し時間が出来たら、各候補者や政党本部にお手紙を出すつもり。

現神奈川県知事。以前のエントリにも書いたが、松沢氏は極端な「精神浄化主義」のようで、非常識きわまりなく極端すぎる青少年健全育成条例を通したり、他県よりも遙かに過激かつ極端な禁煙条例を制定したりと、「中庸」という言葉を全く理解していない方。一節には、某宗教団体の強力な支援もあるという。

東京都知事。現在の所立候補しないということになっているが、実際に告示の日までどうなるかわからないので。氏は言うまでもなく推進派。ただ、どちらかというと自身の感情と世間体のみを論拠としているだけで、法律論争をするつもりはさらさらないようだ。現在の国会民主党の状況を見ていると、国粋主義的発言の一部には共感できる内容もあるが、すでに「老害」の域に入っていることは間違いない。

元宮崎県知事。まだ宣言はしていないが、可能性が高いので。表現規制に関してはあまり明確なスタンスを出していないが、実は宮崎県も「表現規制反対派」にとっては要注意県の一つで、氏の就任中も極めて偏った不穏当な発言が当局会議で繰り返されていた(しかも議事録上の発言者氏名は非公開)し、それについて懸念等のコメントが出されたことはないように記憶している。どちらかといえば保守傾向が強いことから、「子供のため」という事を聞くと無条件で「賛成」に廻りそうな雰囲気。師匠であるビートたけしが「立候補するなら都条例は撤回した方が良いな」と助言したというニュースもあるが、果たして氏がどちらを選ぶか。

  • 渡辺美樹不明…反対寄り?規制推進派)

外食大手「ワタミ」の前会長。ワンマン経営で有名。民主党が支援の方向とのことだが、これまでの発言を聞く限りでは「民主主義議会制度」に対する政治的センスは微妙。規制に関しては初期に賛成の意を出したが、twitter等で多くの指摘をされたためかトーンダウン。「業界との信頼回復」という言葉で「規制の見直し」を発言している。ただ、撤廃するつもりはないらしい。(追記)明確に「規制賛成」を表明。都条例も素晴らしい内容で表現規制にも当らないという解釈らしい。ただ、運用は気をつけなければという発言はあった…が、当たり前のこと。

共産党推薦の前参議院議員。都議会においても共産党は一貫して「廃案」を発言していたこともあり、現在の主な立候補者の中では最も反対派の意に近い方。問題は共産党という票田の弱さだが、規制反対の立場で他に投票する方がいないのであれば、小池氏に投票するのが自分を裏切らずに済むと思われる。

その他ドクター中松氏を含めた中小の候補者の意見は不明。まあ、都知事に当選する可能性がありそうな方々では残念ながらないので、あまり注目する必要はないと思う。