放浪息子

「放浪息子」アニメ公式サイト

放浪息子 1 [Blu-ray]

３月終了分第一弾。スタンディングオベイション。
少し人とは違う感性を持った少年少女達が、それぞれの日常を心理描写を中心に描いていく。その手法は原作者志村貴子の十八番だけど、その感性をしっかりと画面に写し取ったアニメだと思う。特に手に汗握るバトルシーンも冷や汗もののピンチもないけれど、キャラの心理をしっかりと映像にしてくれたおかげで、そこらのバトル物よりも遙かに緊張感を持って見続けることが出来た…というか、だからこそ、僅かトータル二日で全話を通しで見てしまったわけで。
AICがノイタミナ枠で「ささめきこと」という似たような空気の作品をやっていたから、こういう作品を作り上げる下地がもともとあったのかもしれないけど、「青い花」という志村貴子の別作品をフジテレビNOISE枠で作成したJ.C.STAFFも良い出来だったことを見ると、もともと演出がし易い作品群なのかもしれないけど。あるいは、こういう作品が出しにくい昨今だからこそスタッフが気合入れまくったのか。ラストのあの演出はある種ベタではあるけど、凄い好きだった（願わくば、その倒錯劇を見てみたいけど）。
原作本、買ってみようかな。