さよならもいわずに

さよならもいわずに (ビームコミックス)

さよならもいわずに (ビームコミックス)

書店にて「心が強い漫画読みなら、一度は読むべき」と手書きポップがあったので購入してみた。いやあ、確かにこれはヘビーだ。なにせ、作者自身の妻との死別を懇切丁寧にかつあくまで自分視点で淡々と書き留めているからだ。これを描こうと思った理由も作中に描いてあるのでここでは書かないが、とにかく日本における「漫画」の可能性の広さの一端を知らしめるものであることには間違いない。
少なくとも「漫画アニメは子供の物」という固定観念を多少なりとも壊してくれる作品を探しているならば、これは十分にアリだ。そのかわり、本当にテーマが重いので注意すること。萌えキャラなんて一人も出てこないし、甘い話もないのだから。