ワンダーフェスティバル2011夏

ワンダーフェスティバル 2012[冬]
震災の影響で「一日版権の中止*1」「出店ディーラー数の減少」と異例づくしの今回。実際に会場を見て回るとそれが如実に分かる。これまで「定番」と思われていたいくつかの作品がごっそり消えている。ゲーム系、版権管理の厳しい漫画・アニメ系はとくに顕著と言えた。なので、以下書き記す印象は過去にも未来にもかなりイレギュラーな内容になると思う。もちろん、この一回の断絶がディーラー人気作品の流れを変える可能性も秘めているわけだけど。

  • 定番どころ

VOCALOID」「東方Project」「なのは」*2To Heart*3」「TYPE MOON」あたりは順当。もっとも、前者二つは相変わらずの盛況ぶりなんだが、後者三つは作成するキャラの固定化と合わせて勢いはかなり衰退している。「エヴァンゲリオン」は劇場版キャラが多数出ていたが、6割以上は「まったく同じシーンを扱ったアスカ」という状況。アスカに次いで真希波、レイの順。レイの勢いはだいぶ削がれてきたが、出てくる造形はどれも気合が入っている物ばかりだったのが印象的。
プリキュア系を含む東映系アニメ」「角川系の過去アニメ」「モンハン系(アイルー村を除く)」「アイドルマスター系」「過去のアニメ系」はほぼ全滅。あまりにも綺麗に消えていたので、一日版権がらみと思われる。「特撮系」(特にヒーロー系)も激減していた。ただ、どれも勢いが衰えている状態だったため、2012冬に勢いが復活するかは分からない。

  • 新興勢力

まず、なにはともあれ「魔法少女まどか☆マギカ」の進出ぷりが凄い。QB含めて主役級五人全員を確認できた…が、扱いの差は大きい。印象としては「ほむほむ>QB>杏=マミ>かずみ>>まどか」というところ。なのは同様、主人公が一番少ないのがなんともはや。番外ではシャルロッテも確認できた。さすがに「マミっている」シーンを造形にした方はいなかった(成人向けブースで期待したんだが)。果たして今後の定番になりうるか。
数が少ないとは言え「パンティー&ストッキングwithガーターベルト」のパンストコンビもいくつか見受けられた。ただ、すべていわゆる「逆作画崩壊状態」のモード。アメコミデフォルトモードが個人ディーラー作成で皆無だったのは何か象徴的。

  • オリジナル、ネタ系

今回の騒動で一番期待したのは「オリジナル造形が増えるのでは?」だった。その期待はある程度とは言えかなえられた。例年に比べて明らかにオリジナル造形が増えていたからだ。ただ、やはり「個人オリジナル」ではインパクトにかけると思ったのか、所謂典型的なアイコンを身に付けているキャラが多かった。例えばメイドさんとか(個人的には大歓迎だったけど)。純粋な造形力だけで勝負した造形が少なかったのはちょいと残念だった。
ネタ系の筆頭は「アナロ熊」。奇しくも、本日昼12:00を持って放送終了と言うこともあり、低価格でネタにはしったディーラー多し。うん、これこそ主圧理。

  • 成人向け

こちらはその性質上大きな変更はあるまい、と思っていたけどその通りだった。エロ系に一日版権をOKに出すような所は、個別対応でクリアできているし。ということで、ここはいつも通り。一つだけ特筆すべきは、全開未完成状態で展示していたゲーム「アトラク=ナクア」の諸人公・初音の捕食シーンを立体化していた方が、塗装済み完成版を展示していたこと。今回一番見たかったのがこれだったので感無量だった。

*1:ただし、メーカー個別に許認可出したところは別。

*2:事実上フェイトばかりだけど。

*3:もはや2のたま姉と委員長ばかりだけど。