仮面ライダーオーズ/OOO

テレビ朝日|仮面ライダーオーズ/OOO
一年を通して見たライダーはとんでもなく久しぶりだった。まあ、これもディケイドのお祭り度合いに釣られたことと、小林靖子がメインであったことでしかないんだけど。で、まあどうだったのかというと…正直微妙というかなんというか。物語が終わった〜!という感じが全くしない。最終決戦に向けて「世界の終末だ」だの「800年前の」だのと派手なキーワードを使ってた割には、案外こぢんまりとした閉幕だったな。いやまあ、映司君を中心とした人情物語としてみればそれなりだったんだけど。
見終わってまず感じたのが、『結局、仮面ライダーってなんなんだろうねえ?』だったのが個人的に意外。オーズという作品自体への感想があんまりなかったというのも理由かもしれない。次回作の宇宙学生ライダー(…えーと)もそうなんだけど、そもそも「仮面ライダーという題材を選択する強烈な理由」がまるで見あたらない。何かの雑誌で次回作の監督インタビューがあったけど、そこには「仮面ライダーは時代の最先端がどーだのこーだの」ということが書いてあって、なにやら強烈な違和感を覚えたのもこういう疑問が出てきた理由かもしれない。というか、石ノ森章太郎がライダーを作品にしたのはそんな「誰でも考えつきそうな適当かつ軽い理由」だったっけ、と。
自分は仮面ライダーという作品はそんなに詳しくはない。全話をリアルタイムで見た作品はほとんどないし、平成ライダーに至ってはいくつかの聞きかじった名前を記憶しているとはいえ、映像とリンクしているわけでは全くない。ただ、どうにもこの理由は腑に落ちない。むしろ、都合の良いように言い換えているだけのように聞こえてならない。まあ、これも勝手な思いこみなんだろうけどさ。
まあ…本作についてはもっとテーマを重くしても良かったんじゃないのかなとは思った。話のスケールと実際の展開のギャップも大きかったし。まあ…難しいところやね。