山風短(1)(3)

山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス ヤングマガジン)

山風短(3)青春探偵団 (KCデラックス ヤングマガジン)

以前に二巻を買っていたので、残りの二つも購入。
第一巻はこれまでの山田風太郎＆せがわお得意の忍者歴史物。えーと、完全に騙された（笑）。「背孕み」の下りを見ても、普通なら「お前もうちょっとマシな言い訳あるだろ」と突っ込むところが、「山田風太郎だからなあ…普通にありそうだ」と軽くスルーしてしまったし。なので、「なんだよ、マジ女だったのかよ！」という当たり前の事実に何故か驚く自分に驚いてたりして。
第三巻…山田風太郎が近世（？）ネタの作品を出していたこと自体知らなかったので、何度読み返しても違和感がある。しかも超人ゼロときた。いつになったら人外能力者が出てくるんだ、とワクワクしながら読んでいた自分のこの期待をどーしろと（苦笑)。まあ、昨今オタクの中で新たな記号となった「男の娘」「女装子」がここで誕生している段階で、山田風太郎の先見過ぎる完成だけは否定できないけども。ご本人も草葉の陰で「ようやく時代が追いついた」と喜んでいるんかねえ。