京都府、児童ポルノ「単純所持廃棄条例」を可決

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100401000770.html
京都府議会/委員会活動 府民生活・厚生常任委員会
今の京都府知事は、選挙当時に「日本で一番厳しい児童ポルノ法を作る」と公約して当選した方。ただ同時に「創作物は除外する」とも言っていた方。そう言う観点で言えば、今回の可決(議会じゃなくて委員会で、というのがちょっと不思議だけど)は公約通りの形になったと思う。もっとも条文を見ていないので、その実態がどんなものかは分からないのだけれども。
前述のニュースを見る限りポイントは以下の通り。

  • 国の児ポ法では禁止されていない「単純所持」を禁止。
  • 18歳未満の児童の全裸などが写った画像や映像を所持した場合、廃棄命令がでる(罰則付)。
  • 13歳未満の児童の性交などが写った画像の有償取得は、直ちに懲役か罰金。

そもそも、国の法律を越えた法案を地方が通して良いのかという根本的な疑問が一つ。あとこの記事だけを見ると「全裸ではない13〜18歳の性行などが映った画像や映像」は対象外になると言うこと(…本当に??)。ここの年齢層の幅はどういう判断が働いたんだろうか。あと、やっぱりPTAや表現規制推進団体は「創作物も対象にせよ」と意気込んでいたらしい。一応今回は却下されたようだけど、次もそうなるかはなんの保証もない。いやはや、恐ろしい。
参考までに2010/7/4のエントリに、児童ポルノの定義を記載した。

  • 児童ポルノとは
    • 実在の子供に対して性行為を強要しているような写真やビデオ。ただ、海外では「人身売買」「殺人」の意味合いが非常に強い言葉であるため、日本とは意味合いも罰則も大きく異なる。また、あくまで「実在の子供」が対象であるため、「二次元児童ポルノ」「マンガ児童ポルノ」「まんがやアニメの児童ポルノ」という言葉は存在しない。

児ポ表現規制を語るときは、とにかく「頭を冷やして理論武装、そして長い目で関心を持つこと」が一番大事だ。焦って一気に燃え上がると、長期戦には耐えられませんので。小さな気持ちでも関心を持ち続けていくことこそが、最も大事です。