アイドルマスター

劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』公式サイト
今期終了第一弾。最初はどうなるかと思ったけど…やっぱ自分はアイドルマスターというコンテンツが大好きのようだ。
アイマス2否定派としては、アニメ化自体は嬉しかったものの2準拠かつアイマス2制作の中心スタッフが手を出してくるという話を聞いて正直かなり悩んだのは事実。そして、少なくとも第一期の内容を見る限りではその懸念は現実のものになりかけたと思っていた。動かない画像、動いたと思ったら崩壊する動画、挙げ句の果てに静止に近い映像ですらキャラが崩れるシーンが出てくるに至っては「やっぱ色々適当にやってたんかなあ。やっぱ2準拠じゃ・・・」と勝手に失望していた。
しかし2クール目になると制作側も手慣れてきた感が見えてきた。画質も安定し、力の抜き所&入れ所のバランスも分かってきているようだった。何より2以前のファン(無印、SP、DS)に向けた丁寧なサービス回が出現、「2の内容は"団結"とはほど遠い酷い内容」と言われていたものを改定するかのような「765プロの一体感を示した物語」の展開。何より、赤羽根Pを中心とした765proと竜宮小町という2の対立(あるいは当て馬)構造を一切排除して、過去シリーズの皆が望んだ展開に持って行った点については、いかな2準拠のアニメであったとしても非難されるべきものではなかった。実際、「ああ…これをやってくれたのか…ありがとう」と一ファンとして思ったことが、後半何度あったことか。律っちゃんのエピソード、小鳥さんの歌を拾ってくれたのもありがとうとしか言いようがない。そして、「団結」をフィーチャーするラストエピソードの展開。アイマスファンはこれを見たかったに相違ないはずだ。
劇中曲については、当たり前だが過去作のアドバンテージが圧倒的だった。ゲームオリジナルとして作曲された数々だけでなく新作も入れ込み、そして何より旧作の曲すらも積極的に組み込んできた点は、最初こそ「なんだよ、今更過去作に媚びやがって…」とへそを曲げていたけど、今となっては良い選択だったと思わざるを得ないし。まあ、これはアイマスだからこその方法論であったことに違いない。
残念と言えば、まず961proと木製。まあ色々あったから使い方に悩んだのは分かるが、結局SP版の美希達と同じ展開であったことはつまらなかった。ろくな対立構造もなくあっさり終わってしまったのも肩すかし(歌合戦する必要はないけど、政治戦だけなら木製が出てくる必要はなかった)。あとは社長かなあ…まあ仕方ないとはいえ、順一郎社長(会長だっけ?)を彷彿とさせる一言があっても良かったと思う(故・徳丸完氏への追悼も込めて)。
まあ不満はいくつかあるけど、少なくとも「アニメ版」に関しては総合的に褒めて良いと思う(特に第2クール分は)。願わくば…コレの続きは箱○/PS3版同時発売の「アイドルマスター3」として結実してほしい物だけど…どうなんだろうね。だからといって箱○だろうがPS3だろうが「アイマス2」というゲームは買うことはないだろうけどさ(相変わらずワゴン激安価格ばかりだけど)。