境界線上のホライゾン

境界線上のホライゾン

今期終了第3弾。とても幸せな共存関係。
アニメ化発表時には、ファンどころか原作者からも「やめておけ」と突っ込まれた本作。それでもサンライズ側が「やらせてくれ」と強行に出ただけのことはあったか…すげえあった。ガンダムAGEが驚異の駄作となり「サンライズも終わったか」と思われた矢先、ホライゾンでの戦闘シーン(鹿角さんvs荒鷲)をみて「サンライズ主力はこっちだったかあ!」と実況民に叫ばせ、原作の延々と長い内容を巧みに「圧縮解凍」する展開。モブキャラですら大事にする原作の姿勢をしっかりと受け継ぐ演出陣。ライトノベルのくせに、その分厚さから「ヘビィノベル」とまで言われている本作を、うまい具合にアニメの文法に変換して見せたことは、非常に価値のあることだと思う。
何より、原作ファンが喜び原作者も喜び、途中まで「ワケワカラン」と言いつつ追いかけてきたアニメ新規組をも喜ばせたというのは、昨今のアニメとしてはとても良い結果ではないだろうか。しかも、最終話Cパートがまるごと「第2巻」クライマックスの一つを持ってきたというのは、原作者のサービス精神がそのままホニメ制作スタッフにも乗り移ったと言うべきか(苦笑)。
続きは夏。また、原作者の説明ツイートを見ながらアニメ実況を楽しむ日が来ることを心待ちにしている。