はやぶさ 遥かなる帰還

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はやぶさ映画の二本目。もともと人間ドラマ重視と言っていたけど、確かにその看板は間違っていない…第一作目と比較すれば。ちょっと焦点を絞りすぎてはやぶさがおまけ的な扱いになっていたことや、ドラマ演出を優先して色々な時系列や事実を一本目以上にいじりまくっていたので、少しはやぶさ運用を知っている人から見ると興醒めになってしまう部分が何カ所もある。町工場の親父さんについても、言いたいこと見せたいことはよく分るんだが、いかんせん町工場の出番がすべて終わった後の展開なので、あくまで人間ドラマとしての演出でしかなかった。川口教授役としてみると、一本目の佐野史郎の方が”らしい”。
ただ、天下の渡辺謙を持ってきただけあってNASAとの折衝(事実かどうかは不明だが)といった海外メンツが一本目よりも多め。世界の広がりという点は確かにこっちの方が広かった。
個人的印象で言えば、はやぶさ運用中から見続けていた人とか科学啓蒙映画としてなら一本目の方が良い。監督自ら「スタッフの完コピを目指した」というだけのことはあったと、改めて思う。逆にこちらははやぶさの地球帰還前後に知って、話題やファッションとしてはやぶさを見たい人にとってベターな選択かと思う。はやぶさをネタにしたヒューマンドラマですな。にしても、二本ともエンディングがそっくりだったのは笑った。まあ、考えることは皆同じということですな。
そうそう、ネタバレにならないネタバレと言えば、女性記者の自宅のゲーム機がなんと「ドリームキャスト」!PSでもPSPでもPS3でもなくドリームキャスト!!ちょっぴりセガ党の俺は少し嬉しかったぜ!
あと映画には全然関係ないけど、携帯ONしっぱなしで着信音駄々漏れ、おっさんのいびきと寝言、さらに上映中のリアル地震と、これまでの映画視聴歴の中でも三本の指にはいるほどの悪い環境だった…。なんだったんだ、あのおっさんは。