モバイルゲームのコンプガチャ規制と表現規制運動
GW中に「消費者庁が問題視して、休み明けに関係会社に通達する」なんて情報が出て大騒ぎになったけど、現在の所「この記事は新聞社の飛ばし記事であり、消費者庁はそういうことに関心を向けている程度だった」という所まで話が進んでいる。これを聞いてホットした人もいるかもしれないけど、過去にこれとまったく同じ流れによって最終的に”自主規制”に踏み切った物がある。エロゲー表現規制問題だ。
エロゲ表現規制問題の流れ
この流れの最大のポイントは、少なくとも表向きは「当局が何もしていないのに、民間関係団体が勝手に規制強化を行って、結果的に表現規制が成立した」ことだ。海外だとまず有り得ない日本特有の手法でもある。勿論、民間側がこういう手段を取るまでの裏を確認したら、もっと別の側面が見えるかもしれないけど…少なくとも、見た目では「政府の圧力ではない」ことになる。コンプガチャうんぬんよりも、こういう流れが主流になってくることにならないよう注意していった方が良い。
なお個人的にコンプガチャはあってもいいとは思う。ただし、現在の方法だと流石に問題視されても仕方ないと思う。
- 未成年は上限金額を設定。それもかなり低い金額(せいぜい月額最大数千円程度)。
- 出現確率をすべて明記する。
- カード単価を下げる(最大100-200円程度)。
- 「無料ゲームが主」と取られるの表現を辞め、「無料でも遊べるが体験版程度。より遊びたかったら有料必須」とするか、「無料でも最後まで問題なく遊べるゲームバランスを構築」とするかの二択を選ぶ。
このくらいの施策は必要かなあ…。ともあれ、最終的に消費者庁からの規制がなかったとしても、世間からは「コンプガチャ=ひどい商法」という印象が強く残ったはずなので、今まで収益の柱の一つだったコンプガチャでがっつり儲けるというビジネスモデルは「世論の変化による道義的な意味で」遠からず放棄せざるを得ないと思う。
*1:主に残虐・非人道的行為。所謂陵辱、虐待、鬼畜物、見た目が幼女の作品等が対象となった。