「C」

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「C」第１巻 【初回限定生産版】

消化アニメ。早めに見ておけば良かったかなあ。
最初は経済をネタにしたカードバトルアニメと思ってた。でも結局最後まで「金と人生」というやつを端的かつ面白く見せてくれたアニメだったと思う。ノイタミナ枠じゃなきゃできない素材でもあった。各キャラクターのラストをはっきりと描かなかったのは中村健治の方法論…かな。「化け猫」や「怪」以来、エキセントリックな映像と人間心理に踏み込んだ作品を作り続けた延長線上にある一作なのは間違いないと思う。
映像面で言えば、極めて積極的に3Dモデルを使用していたこと。その分、アニメ的なキャラクターの動きに不自然さを感じるところもなきにしもあらずだったけど、話後半になれば技術も蓄積されてきたようで違和感も感じなくなった。
そういえば、「金融の動向を比喩を持って表現したアニメ」があったなあ…と思い出した。こっちはサブテーマとしての扱いだったけど…確か「シャングリ・ラ」だったっけかな。こちらは荒廃した未来と金融を裏舞台にしたある種のエクソダスアニメだったんだよなあ。偶然だろうけど、その両方の作品を目にしたのは楽しい経験だった。