機動戦士ガンダムAGE

ようやく最終回を見た。うん、やっぱ最後まで駄目だった。
いくつか笑いネタとしての提供はしてくれたし、部分切り出しなら良いシーンもないわけでもない。ただ、とにかく番組としとしてのコンセプトが完全に駄目だった。三世代を見せたいと言うコンセプトは確かに面白いと思ったけど、それ故に各世代の話が短くなり、話に深みがなくなることは明白だったはず。なぜそれを回避できなかったのか、とにかくこれに尽きる。(そもそもこの問題に気がついてなさそうな雰囲気するあるのが、このアニメ最大の問題だけど)
各キャラを掘り下げ、関係性を深め、そこにメカや戦争を絡めるのがガンダムとしての手法ではあるけど、とにかくすべてが「過去作の部分的な焼き直し」にしか見えなかったのが駄目だった。過去作の表現をオマージュ、あるいは当時のファン向け演出として使った…という事ならまだ良いのだが、その全てがただの「劣化コピー」にしか過ぎなかったのは、もう弁護の余地がない。山田を殺され、意味もなく戦いに勝って、「火星人は皆殺しだ!」と行っていたじいちゃんが、ラスト15分で改心して銅像になる…これはギャグ以外のなんだというのだろうか。まあ…冨野監督は喜んでいるのかもしれない。「これでようやくガンダム信者が減ってくれるかもしれない」と。(実際にはみんなUCで癒されているから意味ないけど)