冨田勲「イーハトーヴ」交響曲

冨田勲新制作「イーハトーヴ」交響曲世界初演公演 | Billboard Classics | Billboard-CC
初音ミクとのコラボで話題だった本公演が生中継されると知って見てみた。途中でぶちぶちとストリーミングがぶった切られるシーンが連発したのは閉口ものだったけど、まあだいたい見たい物は見れた。
今回の公演は従来のミクの演奏のように「ミクの演奏に、周りが合わせる」ではなく、「ミクが周りの演奏に合わせる」というかなりハードルの高い技術も導入されているので、果たしてどうなるかと思っていた。結果としては、初めての試みとしては及第点じゃないかと思う。勿論、改善点も色々あるけど、少なくとも演奏が破綻する自体にはならなかった。アンコールの様子を見て分ったのだが、ミクの声自体はシンセサイザーに声を登録して、演奏者がリアルタイムで声を出していたようだ。そしてミクの映像はMMDを使用して、指揮棒の動きをセンサーで感知して動かしていたという。MMDを採用した理由は「とにかく軽いこと」だったようだ。まあ、セガミクみたいなものだと、造形は美しいとは言え、リアルタイムで挙動を反映させるのは厳しいんだろうな。特に音楽じゃ。
曲自体は、いかにも冨田勲らしい曲だった…私は久しぶりに聞いたけど。あとは冨田御大自身が、今回のミクの起用に託した意図が、想定通りに行ったのかどうか、だろうなあ。どこかで公演後のコメントが上がると思うので、それを楽しみにしたい。