志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

どこかの書評で評判になっていたので買ってみた。重度の吃音持ちの女子高生の物語。作者自身の体験も含んでいるとはいえ、久々に「笑えばいいのか、つらくなればいいのか」感情に困った作品になった。こういう重いテーマの漫画を出すなんてどこだよ、と思ったらやっぱり太田出版だった(苦笑)。流石というべきか。
とはいえ、このような作品がちゃんと世に出るようになっている今の日本はすばらしいと思う。本作は「吃音症持ちの女子高生」という一点突破作品だったから、作者自身に今後の展開があるかどうかはわからないけど、これから時代が過ぎても代表作のひとつとして自信を持って言って欲しいと思う。