アニメライブに参加して

昨日のストライクウィッチーズのライブ、そして昨秋の戦姫絶唱シンフォギアライブ。両方ともアニメライブイベントだったけど、あまりに両極端だったので別の意味で得した気分になっている。そもそも、アニメのイベントなんてもう十数年も参加してなかったし、それがライブとなればほとんどゼロ。なので、よりその差が見えたのかもしれない。

段取りもきっちり取れていて、スタッフもキャストも色々慣れていることがすぐにわかる。舞台は整然と進行し、客席とのコール&レスポンスもお手の物。多少のハプニングやアドリブもすべて規定事項に収まるように展開される。それでいて、観客に義務感を一切感じさせず、純粋にイベントを楽しませるタイムスケジュールもわかっている。なんというか…綺麗な流れが眼に見えた。

  • とにかくスタッフとファンの熱意だけでイベントが成立していた「シンフォギア」

逆にこちらはイベント自体が突発的に決まったせいか、グダグダな舞台演出&曲中に流れるキャラソン程度という一種ミニライブとすら思う内容。…だったにもかかわらず、スタッフ&ファンの熱意が異常すぎて、それ一本だけでイベントが成立してしまった(苦笑)。シンフォギアという作品のせいもあるのだろうけど、そこには「手練のスタッフがくみ上げたステージ」は微塵もなく「有名声優の名を借りたイベント」でもなく、ただただ原初的な『この作品が好きだああああ』というカオスとしか言いようがない衝動だけがあった。今でも思い出すけど、あれは本当に凄かった。

  • 双方とも駄目駄目な会場スタッフ

と、両極端なイベントだけど会場外はまるで同じだったのはなんだろうか。物販も列整理もだけど、スタッフは何度もイベントを経験している「プロ」のはずなのに、まるでわざとやっているかのような不手際の山。むしろ手際の良いところすらない。極端な縦割り型で、入場までの場を仕切る気概もない。列は整理させない、アナウンスの音は極端に小さく説明もわかりにくい、客側に多くを要求しておきながらそれを遵守するファンであればあるほど不利益をこうむるシステム。しかもネットや待機列の方の声を聞く限り、どのアニメイベントも同じような感じらしい。うーん、ファンは舐められてるだけなのかなあ。