ダンタリアンの書架

未見アニメ消化、その3。制作側の気合が空回り。
実態は良くあるロリ天才系ラノベなのに、制作側がやたらと高尚に見せようとして滑ったアニメ…という印象。特に開始前の特集といい、OPやEDの凝り方といい、あまりにやりすぎて初見の視聴者の方が「なんか難しい面倒くさそうだ」と思われたのではないだろうか。確かに「古書」や「原書」というアイデアをこういう風に広げた点は面白いと思うけど、旧い書物にまつわるホラー系物語は古典的ホラーには良くある話でもある。たとえばニャル子のせいで変な感じに(改めて)火が点いたクトゥルフにしたって、探索者や相手が古書や文献から禁断のコズミックホラーに足を踏み入れる話であり、系統としては同じだ。つまり、よくある話ということ。だから制作側もあんなに構えずに素直にラノベの一作品として見せていた方が、まだ良かったのではないかと思う。