劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト
もし、精神的に疲れた仕事帰りに本作を見ていたら、意味もなく涙が出てきていたと思う。
わざと前情報を得ないようにしていたので、色々と驚かされた。基本的には後日談とか旅館復活でもやるのかな〜と思っていたから、あの物語構成は正直驚きだった。ただ、同時に「家族や人の絆」という一番大きな軸を劇場までぶれることなく持ってきたことは本当に素晴らしいことと思う。
作品自体は素晴らしいの一言。もともと美術力に定評のあるP.A.WORKSだけど、それを遺憾なく発揮した絵作り、極めて自然な自然音を要所要所に仕込む音響効果、そしてそれを下地にした人間模様は心にじんわり染みこんでくる。素直に気持ちがよい。家族っていいなあ…と素直に思えてくる。どこの家庭もいろんな事情を抱えていて、それこそ漫画のような出来すぎ家族なんて「わざとそういうことをしていない限り」ほぼ有り得ない。劇中のみんなを見ていて、20代以降のファンなら「ああ…俺/私にもこういうことあったよなあ…」と思うことは間違いない。そしてそれを苦々しく思うことなく、どこか懐かしい気持ちでスクリーンを眺めていられる。これはそんな作品だ。
できるだけ大きなスクリーンで、音響に凝ったところで見ればさらに気持ちがいいだろうと思う。見終わった後、劇場の外に出たら春の心地よい青空が待っていたら最高だろう。あと数回は見に行こうと思う。見に行って、心を休めたい。
そうそう、先行入場者プレゼントがあったとは知らなかったけど、みんちのコピー色紙を貰えた。ちょっと嬉しい。