ジョジョの奇妙な冒険

http://wwws.warnerbros.co.jp/jojo-animation/
今期終了第4弾。原作の極めてジャンプ的な面白さは良く理解できた。
原作未読。話題作なので断片的な情報程度は理解した形で視聴をしたが、原作自体の素地の良さは十分に伝わった。通常作品ならやりすぎだったりうるさくなってしまう大胆な各種構図と大量の台詞回しも、荒木先生独特の味付けで非常に映える内容だというのもわかる。まとめて買って読みたいと心から思うほどだ。
ではアニメーションとしたらどうなのかというと、正直ぎりぎり赤点クリアという印象だ。シンプルに言えば、原作の圧倒的な面白さを取り除くと、ほとんど何も残らないアニメ。完全に原作におんぶにだっこで、アニメ制作陣としての気概がまるで感じられない。あれだけ「漫画」としての表現を追求した内容になっているのだから、「ではアニメーションとして味付けをしたらどうなるのか」ということに真正面から取り組んで欲しかった。文字通り「漫画のコマを原画として、中割動画をアニメ制作スタッフが作った」にすぎないわけで、志が低いことこの上ない。残念だ。