私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
今季終了第4弾。いや最終回のEDがOPって、なんかこうもっと感動的なもんじゃね?
あのラストは完全にやられた。爆笑した。EDにOPを使用する演出は燃えか感動が定番だったのに、完全に逆手に取られてしまった(苦笑)。

  • ありえねー、と笑う…ある程度以上充実した人生を送っている人
  • 苦笑いと多少の心の痛みを覚えながら笑う…過去を多少なりとも克服、乗り越え、納得した人
  • 時折胸に突き刺さって耐えられなくなる…がんばれ
  • 死にたい、でも見る…マゾ

このアニメに対する感想は非常に類型化しやすい。それは作品そのものではなくてもこっちの行動をどう感じるのか次第だ。オタクであり良くも悪くも孤独を経験した人にとって、もこっちの行動は無邪気に笑えない。なにか同様の体験があるからだ。だからこの作品をどんな形であれに笑える人は、人生が充実しているか自分なりに克服した人である。黙っている人には二種類あるという。ひとつは本当に何も考えていない人、もう一つは脳内ではものすごい勢いで考えてシミュレートして答えを出そうとしているけどその場でもっとも適切な解を導けずに喋る言葉が出てこない人。もこっちは後者に近い(エロ成分多すぎだけど)。そしてそういう性格の人は少し前までのオタクには多かった*1。そこが分かる人は、もこっちの行動は自分の掘り起こしたくもない記憶を削岩機とドリルでごりごりと丁寧に掘り起こしてくれるのだ。だから…苦笑いになる。
にしても、もこっちの周囲は良い人(正確に言えば、もこっちのような人を自然に叩くような人)がいない。そしてもこっちにも異様とも言える行動力がある。ただその方向性がまったく咬み合わないのが本作の特徴なのだろう。これは原作以上にアニメとしてキャラが動くことでより顕著になったと思う。にしても・・・二期はあるのかねえ。Free!は最初から売れることを見越して二期は既定路線だったけど、この作品は完全に円盤の売れ行き次第だろうからなあ。海外の俺らが並行輸入でどこまで買ってくれるのかが勝負の分かれ目と思ってしまうのが本作の恐ろしいところでもあるけど。

*1:昨今のオタクは「ライトオタク」と呼ぶべき人々で、自分よりも他人に合わせることを優先するので悩む要素はあまりない