集団的自衛権行使

個人的には「時代に適合した致し方ない結果」だと思ってる。集団的自衛権を行使することが戦争に直結する、というのはさすがに短絡的と思うし。国防組織が多少なりとも普通に動けるようになったに過ぎないわけだし…というより、これまでがあまりに動けなさすぎた。ここまで規定してやらないと「最初に国民か自衛隊員が死なないと何も出来ない」と言われる組織が、主体的に防衛行動に移れなくなるくらいがんじがらめにしていった過去の政治のツケが回ってきたとも思う。
戦争を心配している人は「武器を持っていなければ殴られない」というとてもファンタジーな考え方を持っているわけじゃないんだろうけど、結果的にはそれだけでしかない。「平和維持=武力を持たない」ではないことは歴史が証明しているし。米軍常駐は嫌、金も払いたくない、軍隊は嫌い、でも平和は欲しい…さすがに贅沢言い過ぎと思う。「米軍出て行く代わりに、自衛隊がカバーするよ」という意見が全く出てこなかったのも不思議な話と思っているし。
今回のコレで中国と韓国が警戒度を上げるだろうけど、それはむしろ戦争がやりにくくなるからこその警戒度のアップと思う*1。散々反日を利用してうまい汁を吸ってきた中韓が「日本が平和を捨てるのか」と訴えるに至っては、かなりタチの悪い冗談でしかない。何より、彼らが反日政策と領土侵略の意図をむき出しにしているし、黙っていてもずっと両国とも武力増強を進めている結果にすぎないわけだし。
あと「政府に説明が足りない」という言い方だけど、ぶっちゃけ自分にとって良い悪いは別にして「説明が尽くされた」「説明責任が果たされた」と思う法案があった試しはないんだよな。結局「自分にとって嬉しい回答が出ない限りは、永遠に説明は足りない」ということなのだろうし。

*1:極めて明確な侵略意図がない限り、下手に殴りに来れなくなったわけだ