ガンダムビルドファイアーズトライ

ガンダムビルドファイターズ
今期開始第5弾。こういうアニメだったか。
第一期未視聴。ガンプラのアニメなら別に見なくて良いか、と1期はまったく気にしていなかったけど終盤にネット上で妙に話題になっていたので気になった。んで、第2期というので見てみた。
アバンタイトルを見て、さらに本編を見て思ったのがキャラクターへの感想ではなく、「こういう戦略でガンダムガンプラのコンテンツ生命をのばす手法だったのか」と感心したことだった(苦笑)。ガンプラの世界なら殺伐とした殺し合いを描く必要もなく、ターンエーガンダムのような面倒くさい世界設定を作らなくても平行ガンダム世界のMS群をまとめて持ってくる事ができる。「このガンダムシリーズは不人気でガンプラが売れない」「放送中のガンプラだけ売れる」という状態がまとめて解消できるのは、プラモ販売戦略としては非常にありがたい話のはずだ。しかもフルスクラッチOKならば、マイナーガンプラの部品を主役級のプラモにくっつける事で売り上げ倍増も狙える。もちろん、そこまでやれないユーザーには作中のガンプラそのものをキットとして売れば良いし、各種グレードでプラモ清算や部品やギミックを共通化して在庫と品質管理をしてきたおかげで、ランナー配置を考えさえすれば従来の行程をも大幅に短縮できて効率もいい。確かにこれは「おもちゃ宣伝としてのアニメ作品」というある意味「悲しき原点」という観点からも有効だ。これまでの積み重ねと営業努力あってこその作品である事も事実なので簡単にそれを否定する気もないけど。
作品としてみて見ると、第一話としてはさすがにベテラン・サンライズ。的確に視聴者をつかんでる。見せ方は完全に勇者シリーズ等のスパロボの文法で、ガンプラとバトルを見せる。キャラも男性女性とも広めに配置して、視聴者がどれかが気に入るような内容。ついでに、Gガン好きには「ドモン・カッシュと同じだろ、こいつw」とニヤニヤできること必定。本気を出したサンライズは、やっぱりうまい。見て消すアニメになる予定だったけど、しばらく様子を見るかな。