翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜 後編

「翠星のガルガンティア」アニメ公式サイト
平日ならば空いてるだろうと会社帰りによったらガラガラ。昨日のアレはなんだったんだ・・・。
正直な感想を言えば非常に食い足りない。前編はひとつの物語として盛り上がりがあったし、レドとエイミーの距離感も丁寧に描かれていたので爽快感すらあった。もちろん後編も悪くはないのだが・・・レドの決意(必然的にエイミーも絡んでくるんだけど)を描く過程でエイミー以外の要素があまりに多すぎて、思わず「レド君、それ本気でエイミーを好きなのか、つり橋理論の影響なのかわからんよ?」と素で思ってしまった。まあそれもそのはずで、本来このOVAシリーズはレドとエイミーの後日談できっちりまとめるはずだったんだろうけど、そこに入れたい要素をいろいろ入れてしまった結果、後編は事実上エイミーではなくリーマの物語になってしまった。そのため、どうしても一番最後のあのシーンは本来OVAシリーズを通して一番重い言葉になるはずだったのに、まるでとってつけたかの印象になってしまった。もったいない。
もしかすると、スタッフはこの世界観でもう少し遊びたかったのかもしれない。陸の存在と戦争、現在の科学技術でもあそこまで動かすことができる技術力。明らかになる大氷河期以降の歴史の開示。遊べる要素はたくさんある、のだが、おそらく公式としてはこれ以上動くこともできないだろう。せいぜいソシャゲにその要素を持っていく程度だろうか。そう考えるとストライクウィっチーズという作品群の長命さと世界観の広さは奇跡的とすら言えるのかもしれない。