THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

http://patlabor-nextgeneration.com/movie/about/index.html
結局第1話しか見ないままの最終話。パンフを見るとこれまでの話を知らなくても十分に楽しめる、とあるがそれは間違いがない。あえて言えば、かつての劇パト2は見ておいたほうがいいというくらいか。内容はその劇パト2をもう一度実写で撮りなおしてみたという印象が強い。もちろん、出演陣も内容も違っているのだけど、作品そのものの流れはまさにあれそのもの。たださすがに実際の役者が演技をしていると押井監督もいつもの押井節を全開にするわけにもいかないようで、単体の映画としては非常に素直に見ることができた。いつものような重い話はいくつかあるものの、総じてエンターテインメント映画になっている。まあそうはいっても押井作品、劇中に爆笑できるシーンがあるわけでもない。唯一笑いが起きたのが、突然画面に出てきたバセットハウンドのシーン…というか、ここで笑いが起きたってことは、見に来た人の大半が押井監督好きのおっさんという証明でもあるんだけどさ(苦笑)。
南雲さんが出てきたことは非常に驚いた。同時にちゃんと過去作とのつながりをつけてるんだなとかつてのファンとしてはうれしし限り。たださすがに千葉繁さんのようにはいかなかったようで、役者は顔が出ない別の方であくまで声だけの出演。できるだけ音を合わせようと音響方も頑張っていたようだけど、役者さんの動きと声の演技のタイミングが微妙なずれがあってそこは残念。いや、役者さんもおそらく榊原さんの声を聞きながら演技をしていたのは見えているのだけど、呼吸のタイミングと体の動きがどうしても、ね。まあここは贅沢を言っても致し方ないところではあるけど、顔が出ないなら榊原さん本人を出しても良かったんじゃないんかなあと思ってみたり。
にしても、これで押井パトレイバーは終了か。ヘッドギア側が続編を作るとも思えないから、パトレイバーというコンテンツ自体これで終了なんだろうな。OVA〜テレビ〜劇場とずいぶん長いこと付き合ってきた作品だから、そこはやっぱり物悲しいところではある。劇場版も発売されるだろうからそれくらいは購入してみようかな。