小指の先の天使
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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と思いながら桜庭一樹氏のあとがきを読む。読んで「ああ、神林ファンってやっぱみんな同じ気持ちになるのね」と遠い目になったり。でも一人の作家を20年の流れで定点観測的に読めるこの作品は、毎年柱に傷をつけて成長を記録するかのような「神林長平」という作家の貴重な歴史資料になりうると思う。作品自体が時系列ではないので混乱するけど。そして、数年に一度「敵は海賊」という形で「神林長平祭」がやってくるわけだ。
神林長平に出会ったのはたぶん中学生時代。「敵は海賊・海賊版」だった。確か当時のパソコンゲームに「敵は海賊」があってそれをパソコン雑誌で見つけてなにか興味を引かれ、原作を探したのが最初だったような気がする。あれから何年経ったっけか。いまだに神林長平のファンを続けている。