ストライクウィッチーズ OVA 大感謝祭 みんなの笑顔でデキたこと!

アニメ「ブレイブウィッチーズ」公式サイト
開催に気がついた頃にはすでに一般販売が始まっていたのでダメもとで申し込んでみたらあっさりと取れた。その時点で多少疑問がわいていたんだけど、実際に会場に入っていると「ストライクウィッチーズ」というコンテンツの将来について少し不安が出てきた。いや、イベント自体は楽しかったよ。まあほとんどコンサートで終わってたけど。
通常アニメやゲームのこの手のイベントは「宣伝活動」だ。今後の展開のために人を集めて「これからこういうことするからよろしくね!グッズも買ってね!」というものだ。しかしストライクウィッチーズの「みんデキ」系はほとんど将来の展開についてコメントしない。今回も「生演奏でのライブコンサート」というとても楽しいものではあったんだけど、秋ごろから始まるであろうTV新作の件については「一切の告知がない」という異常事態。OVA第三弾のラストでも宣伝していたんだから普通に出てもいいと思うんだけど・・・と思ったんだけど、会場の様子を見て少し考えは変わった。
というのも、会場で声優が「第一部に参加した人〜」と確認したときに、自分の視界内の実に6〜7割が手を上げたためだ。普通に考えれば「熱心なファンだなあ」ですむんだけど、冷静に考えれば「これだけ多くの人が第一部・第二部ともにチケットが取れた」ということなので、ひっくり返せば「それだけコアな人しか残っていない」という事実が現れている。これだけ息の長いコンテンツを生き残らせるためには、ある程度のファンの新陳代謝も必要になる。でないとただの先細りになって、作品に予算もつかなくなるからだ。ゆえにマルチ展開をすることでファンの裾野を広げてコンテンツの寿命を延ばしていく。確かにこの手のイベントはかなりコアな人でないと訪れることは少ない・・・少ないのだが、ここまでコア層に頼っていることが如実になるってことは、そのファンが離れるとコンテンツが一瞬で死ぬことも明白だ。
つまり・・・ストライクウィッチーズにとって「みんデキ」はファン決起集会であると同時に、メーカー側にとっても「現在の作品のファン層がどの程度かを確認して、今後展開を続けるべきか否かの判断材料」にする場であるということだ。将来どうなるかを見るために現状を探る目的ならば、わざわざ今後の展開を発表する必要もない(そんなコンテンツを作る予算をかける必要もない)。
それを前提にして改めて「第一部・第二部に参加した人の多くが同じ人」という状況ということは・・・正直ストライクウィッチーズというコンテンツにとってはあまりよくない傾向なのかもしれない。