アイドルマスターシンデレラガールズ

TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」オフィシャルサイト
前期終了ラスト。ラストの特別編が勢いを削いだかなあ。
本家アイマスの成功とソシャゲの盛況を背景に作られたアニメなので、失敗の要素は基本的に少ない。なので、どこまで物語を作り、どこまで盛り上げ、どう緞帳を下げるのか、そういう物語作りがどうなるのかがポイントになるかと思いながら見てた。ついで言えば、あれだけ山ほどいるキャラと人気をどう処理するつもりなんだろうか、と。結論から言えば無難にこなしたなあというのが正直なところ。悪くはない・・・というか、少なくとも前評判なりの仕事はしっかりしてきたと思う。
本系アイマスは「みんないしょ」「プロデューサーとの絆」を正面に押し出していたので、同じ切り口で攻めたらただのブランドとキャラ人気だけで作った凡庸アニメになってしまう。なので、プロデューサーはあくまできっかけと裏方に徹して、主要キャラどおし(もちろん、アニメ出演できなかった数多のモバマスキャラを省くことが前提だけど)の関係性を主軸に物語を作ったのは正解だと思う・・・それが結果的とはいえ良くあるパターンであったとしても。ただその分、どうしてもキャラ個人の内面描写がメインになってしまうので、物語が346プロの城内物語で閉じてしまうのは致し方ないことか。そのやり方は、現在のラノベで良くあるパターンでもあるので、正直訴求力としてはちょいと弱いかと思う。第一話の過去アイマス(本家とかゲームとか)の描写による世界観の共通化と、最終回の同じ映像での346プロの看板への変更は、物語世界への影響力の拡大という見せ方としては面白いと思ったけど、同時に「ああ、やはり本家筋との競演は難しいのだな」ということも思い至ってしまった。世界が広がるチャンスとしては例の夏合宿のエピソードもあるとも言えるけど、あれもひとまず掠らせてみたという程度で、本気で同行しようという気はなかった感じだ。まあ・・・人数が多すぎるという問題はある。本家アニマスはそれぞれの当番回が1.5回はあったしそれぞれの複線をちゃんと後半で回収する周到さもあった。でもこちらはその暇がなかったというのが正直なところだ。「笑顔」がキーワードなのは悪くないとは思うけど、さすがに後半での牽引力としてはいささか弱かったように思う。
でも、ここまで引っ張ったから劇場版とかの特報があるかなと思ったんだけど。