ガールズ&パンツァー オーケストラ・コンサート 〜Herbst Musikfest 2015〜

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra 公式サイト
まだガルパンシートの詳細が未定の頃に駄目元で申し込んだら見事に当選したというのもあるけども、ガルパンというより東京フィルの方が気になってたこのコンサート。久しぶりの東京フィルの音であり、かつガルパンBGMをどうオーケストレーションするのかなあと期待していた。が、まったくその逆で「寸分たがわぬBGMどおりの音」で仕上げてきた。さすがは東京フィル、技量がとんでもない・・・と言ったところだけど、ちょっと期待していた方向性とは違ったのも事実。
というのも、あの金管サウンドをオーケストラの奥行きある音色にどう変えるのかなと思ってたので。まあ、全部が全部そうではなく、原曲が存在するもの(主に各高校=各国の曲)では一気にアレンジを入れてきて、そこは周りを無視して一人で興奮してた(苦笑)。オーケストラ特有の弦楽器の幅と奥行きのある音は、まさにその時に流れていたので。声優たちの演出は想像してなかったなあ。普通に挨拶とか紹介で出てくるものと思っていたので、皆がイブニングドレスを着て、朗読劇やら主題歌を歌ってくれるとは思わなかった。あんこう音頭?・・・あれは完全に想定外だった(笑)。どこの世界に「オーケストラに祭囃子を演奏」させて「それを背景に本職が歌い上げる」なんて誰が想像するものかと。あれはオーケストラも佐咲さんもよくやったなあと感心する。だって明らかにオケのリズムではないもの。
不満があるとすれば「スピーカーの存在」。せっかくの生オケなのになぜスピーカーを使ったのか。あれでかなりの部分で音の奥行きが消されてしまっていた。せめて、オケのときはスピーカーをオフにすればよかったのに。オケになれていない方にオケの本当の音を聞かせる絶好の機会を逃してしまったことがとても残念。