ガールズ&パンツァー ハートフルタンクカーニバル2 ライブビューイング in 立川シネマシティ
あれから二日たったけど相変わらず空しい限り。本当なら喜びあふれる一週間のはずが陰鬱になっているのも事実。そんな中、公演中止の払い戻しをしてきた。これで気が晴れるわけではないけど、ケは早々に払った方が良いという判断だ。(立川シネマで配られた紙は手元にあるので、今後何かあってもあれを持っていけばよいだろうし)
さて「公式から謝罪やコメントが欲しい」という気持ちは今でもある。そうでもしてくれないと、これまでのガルパンコミュニティからの疎外感を強く感じてしまうからだ。…だが同時にまずそれはないだろうというのもなんとなく理解できているのがまた「おじさん」として寂しいところだ。別に私はこういう興行関連に縁があるわけではないが、社会人になっていろんなトラブルを見てきて概ね「対応」というものがどういうものかはなんとなく見えてきている。だから謝罪が出ない…厳密にいえば、あの場にいた人の期待に添うものにはならない…理由はこんなところと思う。個人的な想像に過ぎないが、そう大きく外れてはいないと思っている。
言ってみれば、興行側は「事故対応としてやることは全部やった=謝罪の必要なし」だろう。規定の上では間違っていない。だけど、ないがしろにされた立場としては、「いやそれだけじゃなくってさあ…」という気持ちのままになってしまうわけで。このギャップはどうしようもないとはいえ長く深い。
さて「さすがはガルパンおじさん」と美談になっているまとめサイトが話題だけど、あの場にいた立場として言えば、別にあれば美談でもなんでもない。もはやたんなる「ヤケクソ」でしかない。
- 多くが「おじさん」たる社会人で、望んでなくともこういうことは起こりうることを実社会から経験している。
- 完全な不可抗力であり、あの場で騒いでも何の解決にならないし、前述のしがらみがあることもなんとなく理解している。
- 立川シネマシティ側も、興行主ではないものの「重大事故」という認識は崩しておらず*2、「代替にならないけど、劇場版を絶叫でやる」という提案をしてくれた。
- そしてわざわざLVの場として立川シネマシティを選んだ(とはいっても競争率高かったろうが)ガルパンおじさんは、多かれ少なかれ立川シネマシティに一目置いている。
…ここまでそろってブチ切れてもしょうがないでしょ?すっかり沈んでしまった泥船だけど、せっかくの縁だし馬鹿笑いして少しは晴らそうという気持ちしか残っていない。そしてあの暴走した絶叫極上爆音上映になったわけで。もう冒頭から最後まで…なんかもう、ね。私も周りも思いっきり苦笑いしながら叫んだよ。だってそれしかできないもの。映画館で買った(安くない)サイリウムをそっと鞄にしまったままでもさ。
…スクリーン内のキャラに大声で返事をし、ドゥーチェが出たら大コール、ボコの歌は皆で合唱、継続アタックは手拍子手拍子、カールを叩き壊したら大拍手、観覧車先輩への大声援、ルクリリへの「うしろぉぉ!!」、知波単と声をそろえて突撃コール、スタッフロールの最後で監督やスタッフへのありがとうコール…
でもね、それだけやっても「LV会場で、Twitterで知る最終章の発表」がどれだけつらいことなのか、それは感じてほしい。
で、そんな状態でも「立川シネマシティとして別途何かの謝罪?の機会を作りたい」と明言したのは、大したもんだと思う。もちろん、これは独立系映画館だからこそできるフットワークの軽さもあるのだろうけども、本来ならそこまでする理由はないわけで。その点は「やっぱここは違うね」といえる。
まあそうはいっても「一期一会」の機会を永遠に空振りしてしまった事実は変わらず、重大事故には変わらない。私も何度も立川シネマシティに行っているからこそこういう気持ちになれるが、初めて立川シネマシティに来たひとは全く違う感想を持っているはずだ。そして私も「立川シネマシティは好きだが、次にLVがあったときにここを選ぶかと言われれば、正直遠慮したい」というのも事実だ。こんな思いは二度としたくないもの。
(9/3追記)
シネマシティ|ニュース:8/28『ガールズ&パンツァー 第2次ハートフルタンクカーニバル』LV公演中止についてお詫び
8/28開催「第2次ハートフル・タンク・カーニバル」シネマシティLVでの事故について ガールズ&パンツァー公式ブログ/ウェブリブログ
シネマシティと公式にLVのリリースが出た。この様子からすると、基本的責任は立川シネマシティ側にある(機材故障の責任)ということで決着した様子。真相はわからないけど、これで幕引きになるな。