ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

TVアニメ『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』公式サイト
今季終了第4弾。序章なのね。
原作未読。外れ続きの今期においては当たりだったと思う。いやまあ、精霊要素は必要だったのか、という疑問は今でも残っているけど。ミリタリー系の作品もここ1-2年増えて、そっち系が好きな自分にとっては嬉しいんだけど、その中でしっかりと「戦争での負傷や死」をごまかさずに描いたスタッフの判断は褒めたい。戦争を描いているのにこの辺りを伏せる、または見せないアニメ作品があまりにも多いからなあ。あのGateですら、自衛隊員の戦死シーンを丸ごとカットしていたし*1
とはいえ不満もある。旧来兵器と近代兵器の扱いと見せ方のアンバランスさは最後まで居心地が悪かった。気球で驚いている世界で、こうもあっさりとオーパーツレベルの個人携帯兵器がどんどん出現してしまうというのは、さすがに設定としてやりすぎではないかと思う。
そんなわけで、後半になって少し減速してきたかなと思ってきたんだけど、最後の最後で「負けるために戦え」のシーンでようやく本作で描きたかったことが分かって思わず「ほお」と嘆息した。俺様つえーでもなく、最初から無敵でもなく、「有能だけど(未来の)勝利のための(現在の)負け戦をやらされる」という視点はあまり記憶にない。俄然興味がわいてきたけど、それで物語が終わりだからねえ(苦笑)。多分、円盤次第で第2期が決まるけど、はっきりしないのでそのことはあえて発表しない、というここ一年の流行りだと思うけど。

*1:自衛隊の全面支援があったからこそできなかったのだろうけど。