終末のイゼッタ

今季終了第四弾。尺が足りなかったかなあ。
ミリタリー枠としてはそれなりに満足できた。キャラも結構気に入っていた。舞台装置もいくらでもいじり甲斐がある気がしたのだが、縦横無尽にそれを使い倒すにはこの話数はかなり短すぎたか。その弊害は脚本に直接表れてしまっていて、尻切れトンボではないにせよ「物語の中抜き」が多く、次に物語を動かすことを理由にしたあからさまな脚本誘導が物語中盤目についてしまった。
ミリタリーや戦闘描写は特に文句はないし(ミリタリー系ゲーム&出版がバックについただけのことはある)、キャラもなかなかに魅力的。結構あっさりと退場してしまうのも、変な英雄補正がないことを考えると因果応報的で悪くなかった。その前提だけでも、より容赦のない「戦争」を描く材料がたくさんあったはずだ(少なくとも重要そうなキャラをああやって撤収させられる覚悟があったのだから)。なので、せめて2クール分枠を確保して、じっくりと攻めても良かったんじゃないかなと感じる。まあ、今時完全オリジナルで描写も大変そうな話を2クール分お金を出してくれるところもないと思うけど。
イゼッタの最終決戦の詳細とか、その後の物語とかをもっと詳細に知りたいところだけど、後日そのあたりを小説か何かで出してくれる予定はないのかな。ぼったくり価格でなければ読んでみたい。