亜人ちゃんは語りたい

今季終了第1弾。おお、ほんわか終わった。
原作未読。どういう展開になるんだろうかと思ったけど、存外当たり前のアプローチで物語が終わった。まあ本作の場合は「当たり前」は「安心」に連なる要素なので悪いことではない。最終話で先生がはっきり言っていたように「生徒は生徒。恋愛感情は難しい」というスタンスは色々な意味で焦らずにこの空間を眺めていられる…サキュバスの先生とはくっついてもいいんじゃないかな、と思ったりはするけども。
学園物で「生徒個々のコンプレックスにテーマを当てて、それを軸に話を進める」というのはテンプレートではあるが、そこにあからさまにファンタジーの存在を日常にぶっこんで来たのが本作の発明なんだろうな。こういうのを見ると「社会制度は?倫理規定は?ほかの亜人の存在や社会認知度は?歴史的な経緯は?」という方により強く惹かれてしまうのは自分の悪い癖だけど、それを考えるのは非常に楽しい。そういう意味では、あの大学の同僚と同じ発想なんだろうな、自分は。
ともあれ作品としては「安心して元気な女の子を眺めていられる水槽」みたいなものだったので、仮に二期があれば続いてみさせてもらう予定。